研究課題/領域番号 |
17591066
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
土岐 力 弘前大学, 医学部, 講師 (50195731)
|
研究分担者 |
渡邊 誠二 (渡邉 誠二) 弘前大学, 医学部, 助手 (10241449)
伊藤 悦朗 弘前大学, 医学部, 教授 (20168339)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 転写因子 / 巨核球 / BACH1 / NF-E2 / ダウン症 |
研究概要 |
【研究の目的】 ダウン症新生児の約一割に、一過性骨髄増殖症(TMD)と呼ばれる類白血病反応を示す例が認められる。TMDの一部は4年以内に急性巨核球性白血病(AMKL)を発症する。BACHl遺伝子は、21番染色体上のダウン症関連領域に座位する。本研究の目的を以下に示す。第一に、転写因子BACHlの新たな標的遺伝子を発見すること。第二に、赤血球系細胞および巨核球系細胞におけるBACHlによる転写調節機構を明らかにすること。第三に、ダウン症患者にみられる類白血病状態(TMD)と巨核球性白血病(DS-AMKL)の発症における、BACH1の関わりについて検索することである。 【研究結果】 我々は、ヒトBACHlを巨核球および赤芽球において発現するトランスジエニック(Tg)マウスを作製した。胎児肝より細胞を採取し、in vitroにてトロンボポエチン(TPO)を添加した培地で巨核球の培養に成功した。Tgマウスおよびその同腹子より培養した巨核球およびTer119陽性赤芽球からRNAを抽出し、マイクロアレイにより遺伝子発現プロフィールの検索をした。以前に我々がBACHlの標的遺伝子であると報告した遺伝子群は、いずれもTgマウスの巨核球において発現が抑制されていることが確認された。新規のBACH1標的遺伝子候補遺伝子について発現調節機構を解析している。赤芽球系細胞と巨核球系細胞で、BACH1により異なる発現の制御を受けた遺伝子が複数同定された。現在、この遺伝子の発現調節領域にBACH1が結合しているかどうかを検索している。また、我々はレトロウィルスを用いてBACH1遺伝子を細胞株に導入し、これによりin vitroにおけるBACH1の機能解析を進めている。
|