研究課題/領域番号 |
17591087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
虫明 聡太郎 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90291947)
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研究分担者 |
近藤 宏樹 大阪府立母子保険総合医療センター, 環境影響部門, 主任研究員 (10373515)
大薗 惠一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20270770)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | Grb10 / チロシンキナーゼ型受容体 / 肝線維化 / 肝細胞障害 / 肝星細胞 / SH2ドメイン / 肝硬変 / 偽胆管 |
研究概要 |
小児難治性肝疾患によって生じた硬変肝におけるGrb10の発現と局在について検討し、さらにin vitroでの検討を進めるために動物肝障害モデルでの発現の変化と局在についての研究を行った。DMN、およびCCl4投与モデルマウスを既成のプロトコールに基づいて作成した。しかしながらいずれも投与量依存性にマウスの致死率が高く、低投与量群を設定して長期投与実験を行ったが、結果的に検討に供しうる肝硬変には至らなかった。そこで、総胆管結紮(CBDL)による肝硬変モデルに変更し、抗Grb10抗体にて免疫染色を行ったところ、領域特異的な染色像は得られなかった。一方、RT-PCRではDMN、CBDLマウス肝と同様に成体正常マウスでもGrb10の発現が認められ、発現量に明らかな差を認めず、マウスにおけるGrb10の発現は胎生期の肝で認められるものの成体では非常に低いとする過去の報告と異なっていた。一方、Western blotでは成体肝では蛋白発現がなく、胎仔肝とCBDL肝で発現していることが確認された。 次に、ラット肝星細胞(HSC)を単離、myofibroblastへの形質変化を確認し、これと肝細胞におけるGrb10の発現をRT-PCRにより検討した。その結果、肝細胞では発現がみられず、myofibroblast (HSC)でGrb10 mRNAが発現していることが確認された。 ここまでの検討より、マウスにおけるGrb10の正常肝、および傷害線維化肝における発現は、必ずしもヒトの病態を検討するに相応しい局在を有さない可能性が考えられた。一方、ラットではDMN線維化モデルにおいてヒトと相同なGrb10 mRNAの局在が確認された。ラットHSCを用いた培養系における実験環境はヒトの病理病態を完全に反映するものではないが、今後の肝線維化におけるGrb10の役割の検索を進める対象となりうると考えられた。
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