研究課題/領域番号 |
17591120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
吉川 哲史 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (80288472)
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研究分担者 |
浅野 喜造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (70257616)
三宅 史 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20367709)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | HHV-6 / 造血幹細胞移植 / 再活性化 / 脳炎 / サイトカイン / 造血肝細胞移植 |
研究概要 |
1.造血幹細胞移植、生体肝移植後のHHV-6再活性化とサイトカインの関連性 ウイルス分離、血清診断、リアルタイムPCR法によるウイルスDNAモニタリングを行なった。一年間に約30例を解析、そのうち約40%でHHV-6感染を確認したが、中枢神経系合併症を来たした症例はなかった。これらの患者から経時的に採取された血清を用いサイトカイン濃度を測定し、HHV-6再活性化にはIL-6、TNF-αの二つのサイトカインが重要な役割を演じていることが示唆された。 2.成人造血幹細胞移植後HHV-6脳炎症例のウイルス学的解析 2名の造血幹細胞移植後脳炎患者のウイルス学的解析依頼を受け、ウイルス分離、血清診断、髄液中ウイルスDNAモニタリングを実施。2例とも血液からのウイルス分離は陰性で、抗体価の有意上昇も認められなかったが、急性期髄液中には多量のHHV-6DNAが存在し、ガンシクロビル治療によりviral loadが急速に低下して行くことが明らかとなった。今後臨床像、種々の検査所見との関連性を解析する予定である。 3.造血幹細胞移植後のHHV-6ならびにCMV、EBV再活性化 HHV-6についてはこれまで同様移植後2週から3週に再活性化のピークを認めたが、EBV、CMVについては明らかなピークは認められなかった。3種類のウイルスとも、移植後約2ヶ月間にほぼ半数の患児で再活性化が認められた。原疾患と再活性化の頻度について解析した結果、EBVは非悪性腫瘍群で有意に再活性化の頻度が高く、HHV-6については悪性腫瘍群で有意に高頻度だった。HLAタイピングについての解析では、EBV感染がミスマッチ群で有意に高頻度、CMVとHHV-6については有意な相関はなかった。さらに、ドナーグラフとの種類については、HHV-6感染のみが臍帯血移植群、非血縁群、血縁群の順に高頻度であったが、他の2種類のウイルスではそのような傾向はなかった。
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