研究課題/領域番号 |
17591139
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
早川 昌弘 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40343206)
|
研究分担者 |
長谷川 正幸 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (60418738)
奥村 彰久 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60303624)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 子宮内胎児発育不全 / コンドロイチン硫酸プロテオグリカン / アポトーシス / 低酸素性虚血性脳症 |
研究概要 |
【背景】子宮内胎児発育不全(IUGR)の中枢神経障害の機序解明のため、胎仔〜新生仔期における中枢神経系の分子生物学的検討を行った。 【方法】IUGRモデルラットはトロンボキサンA2(STA2)を母獣に持続投与する方法にて作成した。中枢神経系におけるアポトーシスについて、TUNEL法を用いて組織学的に、またアポトーシス関連蛋白(BCL-2、BAX、β-actin)の発現を定量的に評価した。併せてコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPG)の発現については、Neurocan、Phosphacan、Neuroglycan Cについて免疫組織染色とWestern blotによる蛋白定量にて評価をした。 【結果】STA2を投与した母獣から出生した新生仔の出生体重は4.73±0.33gであり、対照群の5.95±0.35gに比して有為に少なかった。IUGR群では中枢神経系におけるTUNEL法にてアポトーシスが亢進している所見が認められたが、アポトーシス関連蛋白の発現に関しては、BAX、β-actinの発現に関しては、有意な差を認めるには至らなかった。BCL-2はすべての群で認められなかった。免疫染色によるCSPGの発現評価では、IUGR群において、日齢0および日齢10にけるNeurocan、Phosphacan、Neuroglycan Cの染色性が上昇していた。各CSPGの局在については、両群で差を認めなかった。Western blotによる蛋白定量評価では、IUGR群において、日齢0のNeurocanおよびPhosphacanの発現が亢進していた。 【考察・結論】本研究の結果からIUGRの中枢神経障害にはCSPGが関与している可能性が示唆された。これらの知見は、IUGRの中枢神経障害の機序解明に重要な示唆を与える。
|