研究課題/領域番号 |
17591199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
染矢 俊幸 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50187902)
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研究分担者 |
鈴木 雄太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60377158)
村竹 辰之 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60311669)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 新規抗精神病薬 / 統合失調症 / 耐糖能異常 / 治療反応性 / ドーパミンD2受容体 / Taq1A遺伝子 / プロラクチン / オランザピン / ペロスピロン / 臨床効果 / Taq1遺伝子多型 / 総合失調症 / olanzapine / perospirone / insulin / leptin / prolactin |
研究概要 |
新規抗精神病薬(リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ペロスピロン、アリピプラゾール)は、統合失調症の治療において重要な役割を担っている。これらの薬剤は、従来型抗精神病薬と比較して錐体外路症状や鎮静、認知機能低下などの副作用が少ないという臨床上の利点をもっている一方で、糖脂質代謝異常や肥満のような副作用の危険が高い。耐糖能脆弱性には、治療反応性や他の副作用における感受性と同様に大きな個体差があり、こうした個体間における多様性のメカニズムを明らかにすることと、得られた知見に基づいた個別化治療の開発が必要とされている。 本研究では、遺伝子多型を含めた個体間における多様性と、抗精神病薬の治療反応性および副作用との関連を探索するために、200名の抗精神病薬で治療を受けている統合失調症患者サンプルを収集し、現在もサンプル数を追加している。これまでに以下の結果が得られた。 1.ドーパミンD2受容体Taq1A遺伝子多型のA1アレルをもつ個体では、A1アレルをもたない個体と比較してBPRS改善率が有意に高かった。 2.抗精神病薬が惹起するプロラクチン上昇とその長期的変化には明らかな性差が認められた。 3.ペロスピロンの代謝物であるID15036は、親化合物であるペロスピロンよりもプロラクチン血中濃度に及ぼす影響が顕著であった。
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