研究課題
基盤研究(C)
対象は統合失調症患者と健常者で、あらかじめ書面にて研究協力の同意を得た。画像解析プログラムとしてMRI画像にはStatistical Parametric Mapping(SPM)をもちい、聴覚性P300成分にはLow Resolution Brain Electromagnetic Tomography(LORETA)をもちいた。診断指標の作成は、オルセーのSHFJ-CEA研究所にてSPM用に開発された多変量解析プログラム(MM Toolbox)により形態と機能の計測情報に判別分析をおこなうことで、健常者と患者の判別関数を導き出した。行列式で示された判別関数と各対象の行列情報の積和を求めれば、各対象の形態や機能の特徴を集約した表現値が一義的に求められる。判別関数の妥当性は、新たな対象を判別した場合の的中率から評価する。第一群の大脳灰白質画像データから得られた判別関数はeigenimageと呼ばれる灰白質の分布パターンであり、表現値は統合失調症患者が負、健常者が正の値をとり、患者30例のうち27例、健常者30例中の27例が正しく判別された。このeigenimageを第二群に適応したところ、患者の16例中14例、健常者の16例中13例が正しく判別された。すなわち感受性が87%で特異性が81%であった。第一群における聴覚性P300成分のLORETA画像の判別では、神経細胞活動の分布パターンを示すeigenimageが得られた。このeigenimageによる表現値は統合失調症患者が負、健常者が正の値をとり、患者23例のうち17例、健常者23例中の15例が正しく判別された。このeigenimageを第二群に適応したところ、患者の16例中10例、健常者の13例中8例が正しく判別された。すなわち感受性が62%で特異性が61%であった。
すべて 2008 2007 2006 2005 その他
すべて 雑誌論文 (27件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (12件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Biological Psychiatry 63
ページ: 793-800
Biol. Psychiatry 63
Biological Psyohiatry 68
Neuroimage 34
ページ: 235-242
Schizophrenia Research 94
ページ: 164-171
Clin Neuroschi 61
ページ: 602-609
Schizophr. Res 94
ページ: 235-42
Psychiatry Res. Neuroimaging 154
ページ: 209-219
Neuroimage 34・1
Schizophr. Res 83
ページ: 131-143
Schizophr. Res 87
ページ: 116-126
Neuro-Psychopharmacol. & Biol. Psychiatry 30
ページ: 1299-1303
Progress in Neuro-Psychopharmacology and Biological Psychiatry 30・7
European Psychiatry 21・S1
Clinical Neurophysiology 117・S1
European Neuropsychopharmacology 16・S4
European Psychiatry 21・Suppl.
Neuropsychobiology 51
ページ: 177-182
Cereb. Cortex 15
ページ: 187-193
Clinical EEG and Neuroscience 36・3
ページ: 239-239
Psychiatry Research 140・2
ページ: 157-171
European Archives of Psychiatry & Clinical Neuroscience 255・2
ページ: 1297-1301
Brain 128・9
ページ: 2109-2122
Psychiatry Research 139・2
ページ: 127-139
http://www.med.u-toyama.ac.jp/neuropsychiatry/index-kokoro.html