研究課題/領域番号 |
17591211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩瀬 真生 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60362711)
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研究分担者 |
鵜飼 聡 和歌山医科大学, 医学部, 講師 (80324763)
石井 良平 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40372619)
武田 雅俊 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00179649)
橋本 亮太 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (10370983)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 統合失調症 / 社会機能 / 認知機能 / 精神生理 / 脳画像 / 疾患感受性遺伝子 |
研究概要 |
統合失調症患者に対し、認知機能としてWMS-R、WAIS-R、Advanced Trail Making Test(ATMT)、WCST、JART、CPT、表情認知テストを行った。社会機能はREHABを用いて評価した。統合失調症においてATMTで評価された視空間作業記憶および課題遂行速度が社会機能のうちセルフケア能力やコミュニティスキルと関連することを見出し英文論文で報告した。また統合失調症における表情認知課題の成績の低下がコミュニケーション能力の低さと関連するという結果が得られ、和文論文で報告した。頭部MRIについてはVBMおよび拡散テンソル画像解析を行った。神経生理機能としてはMEGでは作業記憶課題およびStroop課題を用い、結果の解析を行った。NIRSでは語流暢性課題(letter,category)、実行機能課題(ハノイの塔)、作業記憶課題、Stroop課題を用いて前頭葉機能評価を行い、語流暢性課題(letter)、ハノイの塔における前頭前野の賦活の減弱を統合失調症に見出した。PPIによる驚愕性瞬目反射を測定し、日本人統合失調症でのPPIの減弱という結果を得た。遺伝子解析に必要な血液検体を統合失調症患者382例、健常者121例、統合失調症以外の精神疾患患者135例から得た。現在、DISC-1、Dysbindin、Neuregulin1、PACAPなどのいくっかの疾患感受性遺伝子多型と認知機能、社会機能、脳画像、生理機能との関連が明らかになった。このように遺伝子から社会機能に至るまでの複数の階層で重要な関連が明らかになってきており、統合失調症の障害の構造を遺伝子レベルから心理社会レベルまで理解可能になる基礎が確立された。
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