研究課題/領域番号 |
17591270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小川 敏英 鳥取大学, 医学部, 教授 (00125709)
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研究分担者 |
田邉 芳雄 (田辺 芳雄) 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (40217112)
松末 英司 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30325013)
大浜 栄作 鳥取大学, 医学部, 教授 (50018892)
杉原 修司 鳥取大学, 医学部, 助手 (60291465)
木下 俊文 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (70314599)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,790千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 二次変性 / 3テスラMRI / SPECT |
研究概要 |
一側の視床出血ないし基底核域出血患者15例を対象に、発症2週前後に3TMRIによる拡散障害の評価並びに^123I-Iomazenil (IMZ)を用いたSPECT検査による神経細胞密度の評価を行った。 IMZ-SPECTの視覚的評価では、13例で早期像、後期像ともにIMZ集積低下域を認め、患側の前頭葉、頭頂葉皮質の集積低下が目立った。また、早期像に比し、後期像の大脳皮質の集積低下域は縮小し、不明瞭化する傾向が認められた。なお、患側大脳皮質領域と対側正常部に関心領域を設定し、集積比を算出した定量的評価では、早期像、後期像共にIMZの集積比に有思差は認められなかったが、後期像では頭頂葉で他の領域より強い低下傾向が認められた。 一方、3TMRIによる拡散強調画像によるADC (apparent diffusion coefficient)とFA (fractional anisotropy)の定量的評価では、血腫側の大脳白質では対側に比べてADCはやや高値、 FAはやや低値を示したものの、症例数が少なかったこともあり有意差は認めなかった。 以上の結果から、視床ないし基底核域の出血例においては、発症早期には血腫側の大脳皮質においてMRIで認められるような形態的な異常所見は認められないものの、 IMZによる神経細胞密度の評価や拡散強調画像による異方性拡散の評価から、患側の大脳皮質の選択的な神経細胞脱落が軽度ながらも生じている可能性が示唆された。
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