研究課題/領域番号 |
17591289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
江原 茂 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50125506)
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研究分担者 |
曽根 美雪 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00226713)
加藤 健一 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20277403)
植野 映子 岩手医科大学, 医学部, 助手 (70405744)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 骨腫瘍 / デジタル画像診断 / 骨腫瘍辺縁解析 / MRI / 鑑別診断 / margin analysis / 画像診断教育 / 画像診断 / 辺縁解析 / 教育システム |
研究概要 |
1.教育システム構築への試み:アナログデータファイルのデジタル化を進め、またそれとともにデジタルデータの直接取り込みが可能なファイルシステムを構築し、データ管理の効率化と教育への応用を推し進めた。データ管理の問題など基礎的な問題を取り上げ検討した 2.骨腫瘍性病変の画像因子に関する検討:(1)骨幹部は特に硬化性変化のできにくい部位であり、反応性変化を周囲に起こしやすい病変(悪性腫瘍や骨壊死など)や長期持続する病変であること。(2)腫骨前部は骨梁の構成から骨吸収とみあやまる所見を起こし易い。特に嚢腫、脂肪腫、その中間病変などが好発するが、様々な程度の二次的変化を伴うこと。以上の2点が指摘できた。 3.MRIグレードの検証:単純X線撮影からMRIに検討の領域を広げて、MRIの骨腫瘍のステージ分類に関するまとめを行い、浸潤性病変における評価に有用である可能性を示唆した。 4.骨外性粘液型軟骨肉腫の骨病変の検討:骨病変として、いくぶん異質であった軟部腫瘍の骨転移の状況について、管状骨、脊椎など特殊な骨の病変について検討を行った。 3.成人T細胞白血病の手の骨吸収のパターンの検討:手指の特徴ある骨吸収パターンの解析を行い、成人T細胞白血病を例に統計学の専門家の協力を得て検討を進めた。本症でみられる副甲状腺ホルモン類似ペプチドによる骨吸収が副甲状腺機能亢進症といくぶん異なることを示した。 4.手根骨の骨壊死の分布:手根骨の病変の分布を検討した。硬化性骨病変の解析では、有頭骨の骨壊死のパターンをモデルとして、血流支配に準じた病変の分布のあり方を検証した。 5.教育効果:骨腫瘍の画像診断の教育効果におけるデジタル環境のあり方について検討中である。早期教育の重要性に関する知見の一部を公表した。 6.総括:骨腫瘍診断の現況についてのまとめを行い、その成果を英文の教科書の1章として公表する予定である。
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