研究課題/領域番号 |
17591291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 邦浩 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (70210648)
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研究分担者 |
中島 隆之 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50244918)
新沼 廣幸 岩手医科大学, 医学部, 助手 (90382598)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | MRI / CT / 大動脈 / 大動脈瘤 / 脊髄 / 脊髄循環 / 血管造影 / Adamkiewicz動脈 |
研究概要 |
1.1.5テスラMRI装置と16列マルチスライスCTを用いてAdamkiewicz動脈の非侵襲的な診断法の開発を行った。 2.MR血管造影(MRA)、CT血管造影(CTA)ともにファントム実験によってボクセルサイズが0.5x0.5x0.5mmの高空間分解能撮像を可能とした。 3.正常人ボランティアで撮像実験を行い、臨床的な使用にも充分耐え得ることを確認した。 4.画像表示法にも工夫を加え、一般的に使用されている二次元表示法のほかにもvolume rendering法を用いた三次元表示法も開発し論文にて発表した(研究発表欄参照)。 5.MRA,CTAによるAdamkiewicz動脈の診断には形態的に特徴的とされる「ヘアピンターン」を描出を診断根拠とする方法と、より厳密に大動脈からAdamkiewicz動脈をへて前脊髄動脈に至る連続性を診断根拠とする2つの方法があることを明らかにした。 6.大動脈瘤、大動脈解離を有する30症例に対してMRAとCTAの両方を行って診断率を求めた。 7.ヘアピンターンの描出を診断根拠とした場合の診断率はMRAで93%、CTAで83%であった。連続性を診断根拠とした揚合にはMRAで80%、CTAで60%であった。 8.Adamkiewicz動脈を分岐する親動脈(肋間動脈もしくは腰動脈)の閉塞、そしてそれに伴う側副血行路の形成は23%の症例に認められ、決して稀な病態ではないことが判明した。 9.側副血行路となった動脈は、同側の肋間動脈の筋枝が最も多く、全体の71%を占めていた。また、左内胸動脈を側副血行路とする示唆に富む症例が見られたので症例報告した(研究発表欄参照)。 10.上に述べた結果は国際学会で報告するとともに、英文雑誌にても発表した(研究発表欄参照)。
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