研究課題/領域番号 |
17591305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
淡河 恵津世 久留米大学, 大学病院, 講師 (20204729)
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研究分担者 |
鈴木 弦 久留米大学, 大学病院, 助教 (80279182)
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
藤本 公則 久留米大学, 大学病院, 准教授 (00199366)
内田 政史 久留米大学, 医学部, 准教授 (50168704)
安陪 等思 久留米大学, 大学病院, 助教授 (90167940)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,660千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 乳房温存療法 / 放射線肺炎 / 照射野外肺臓炎 / BOOP様肺炎 / 照射野外肺障害 / 放射線性肺炎 / 放射線治療 |
研究概要 |
乳房温存術後の放射線治療によって起こる照射野外肺臓炎(肺病変)についての検討である。この肺臓炎は非常に稀に起こるが、臨床的には軽視できないものであるため、まず、全国の主要施設に対して、発生状況に関するアンケート調査を行った。照射野外肺臓炎の症例を抽出して、患者背景、臨床経過、照射情報を詳細に検討し、発生の原因と経過の問題点について検討考察した。次に画像的特徴をみつけるために、発症時の胸部CTにおける画像的特徴、胸部単純写真における経時的変化について検討した。また、症例の長期経過を調査し、予後についても検討した。 今回のアンケート調査では、明瞭な原因は解明されなかったが、免疫学的機序、ホルモン剤等の補助療法の関係が考えたれた。放射線治療直接の原因ではないが、二次的に生じるものの1つと思われた。血清生化学検査にて予測が出来るか否かについて検討したが、一般的に用いられるKL-6は今回の検討では指標にはならず、C3、C4等についても予測因子や予後因子にはならなかった。発症頻度は約2%、発症時期は、放射線治療後3~12か月(平均5.6か月)に発症し、多くは6か月以内に起こる。発症後1~4か月程度(平均1.9か月)胸部単純写真上の改善がみられ、発症後5~12か月(平均8.5か月)で胸部CT上消失する。治療は、ステロイド使用により早い時期に改善するが、漸減時に再燃するため、ステロイドの使用は慎重にすべきであると思われる。予後は良好であるため、照射野外肺臓炎(肺病変)で死亡することはない。
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