研究課題/領域番号 |
17591312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
佐藤 典子 国立精神・神経センター, 武蔵病院放射線診療部, 部長 (10322017)
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研究分担者 |
大矢 寧 国立精神・神経センター, 武蔵病院神経内科, 医長 (40415568)
大西 隆 国立精神・神経センター, 精神保健研究所心身医学研究部, 協力研究員 (60244208)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,380千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 筋ジストロフィー / MR / 拡散強調像 / 放射線 / 拡散強調画像 |
研究概要 |
筋ジストロフィー患者において、臨床所見と下肢筋のMR所見(特に拡散強調を使用して)との関連性について検討した。MR検査を行った患者は計25人で、その内筋緊張性筋ジストロフィーは15人、Becker型筋ジストロフィーは4人、肢体型筋ジストロフィーは6人であった。年齢は15歳から55歳(平均36歳)で、男性17人、女性8人であった。脂肪抑制T2強調画像において斑に筋肉の高信号域を認め、拡散強調画像では同部位が高信号を呈し、相関傾向があった。ADC map では正常部位よりも高信号を示し、T2 shine-through のために拡散強調画像で高信号を呈したと考えられ、おそらく浮腫のためと思われる。また脂肪抑制T2強調画像や拡散強調画像の高信号と臨床症状、清クレアチンキナーゼ(creatine kinase)(CK)は相関が見られた。MR画像はある程度臨床症状を反映しているものと思われる。また筋緊張性ジストロフィー患者においては19番目の染色体q13.3に位置しているプロテインキナーゼ遺伝子のCTG(cytosine-thymidine-guanine)trinucleotideのリピートの増加によるものが原因とされているが、そのリピート数の増加とMRでの脂肪抑制T2強調画像や拡散強調画像の高信号との相関は認められなかった。またこの疾患においては血栓性静脈炎や静脈血栓を合併しやすいが、新しい血栓形成が生じた場合はMR拡散強調画像で血栓が高輝度に、ADC map では低〜中程度の信号を示すことが新たに判明した。従来静脈血栓を描出するのに造影CTを撮影したり、静脈造影をしなければならないが、この手法を用いれば被爆や造影剤の副作用の心配が無く新たな血栓が指摘できるので、臨床上有用な所見と考えられる。
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