研究課題/領域番号 |
17591322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 誠之 東大, 医学部附属病院, 助手 (80365197)
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研究分担者 |
宮田 哲郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (70190791)
小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 客員助教授 (10241994)
重松 邦広 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20215966)
重松 宏 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40134556)
岡本 宏之 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (60348266)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | バルーン障害モデル / 内膜肥厚 / TRAF / 炎症性シグナル伝達 / electroporation / ステント留置後再狭窄 |
研究概要 |
本研究は、TRAF6のdominant negative(TRAF6 DN)をelectroporation法を用いてウサギ頚動脈へ導入することで、ステント内再狭窄がin vivoで抑制されるか検討したものであり、下記の結果を得ている。 1.CD40シグナル伝達系ではTRAFを介してnuclear factor κB(NFκB)などの転写因子や中膜細胞増殖に関与することが知られているextracellular signal-regulated kinase1/2(ERK1/2)が活性化されることが知られている。実際TRAF6 DNを導入することでバルーン障害後のそれらの活性は抑制され、導入されたTRAF6 DNがin vivoでこのシグナル伝達系に作用していることが確認された。 2.バルーン障害後の肥厚内膜へのステント留置による再障害モデルを用いた検討で、TRAF6 DNの導入によりステント留置3、7、14日後のステント内内膜の内膜面積および内膜細胞数の経時的な増加は有意に抑制され、さらに細胞密度は上昇した。つまりTRAF6 DNがステント内内膜肥厚形成の抑制に関与することが示唆された。内膜面積(14日目):コントロール群4.25±0.23×10^5μm^2 vs TRAF6 DN群3.01±0.25×10^5μm^2,P<0.01。内膜細胞数(14日目):コントロール群3320.2±190.7 vs TRAF6 DN群2695.7±131.7,P<0.05。内膜細胞密度(14日目):コントロール群7.92±0.36×10^<-3>/μm^2 vs TRAF6 DN群9.45±0.59×10^<-3>/μm^2,P<0.05。 今後は、ステント内内膜肥厚の形成が抑制されたメカニズムとして、炎症細胞浸潤、内膜細胞増殖、細胞外マトリックス蓄積、さらにプロテアーゼ活性などの要素の関与に関して検討を加える予定である。
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