研究課題/領域番号 |
17591340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小島 雅之 九州大学, 大学病院, 助手 (90380394)
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研究分担者 |
中村 雅史 九州大学, 大学院医学研究院, 助教授 (30372741)
片野 光男 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (10145203)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | Hedgehogシグナル / 胸腺 / 胸腺腫 / 胸腺癌 / 重症筋無力症 / Shh / Gli / Hedgehog signal / 形態形成シグナル |
研究概要 |
本研究期間中に45例の胸腺組織におけるHedgehog (Hh)シグナル系解析を行い、26例についての解析結果を報告した(Anticancer Research 25:3697-3702,2005)。 研究期間中に得られた結果の要点を以下に記載する。 成人胸腺組織におけるHhシグナル系について初めて解析した。その結果、成人の正常胸腺では、Shhの発現を認めるが、Gli1の発現などHhシグナル活性化を示唆する所見は認めなかった。 胸腺腫においてもHhシグナル系について初めて解析した。胸腺腫においては、Shh発現はWHOの組織分類に逆相関を示した。すなわち、Shh陽性率は、A型(100%)、AB型(9.1.6%)、B1型(62,5%)、B2型(25%)、C型(0%)であった。Hhシグナル活性化の指標であるGli1の発現は、A型(100%)、AB型(36.4%)、B1型(75%)、B2型(25%)、C型(100%)であった。すなわち、正常組織に比べ胸腺腫においてはGli1発現が有意に高く(P<0.0001)、胸腺腫におけるHh活性化が示唆された。 1例の胸腺癌はGli1発現が非常に強いにも関わらず、Shhの発現がほとんど認められないことから、リガンド非依存性のHhシグナル活性化が示唆された。 26症例中20例が重症筋無力症症例であったが、重症筋無力症とHhシグナルとの間に有意の相関関係を見出すことはできなかった。 胸腺腫細胞株の樹立は成功しなかった。
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