研究課題/領域番号 |
17591346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
神野 浩光 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20216261)
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研究分担者 |
菅家 大介 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00365272)
嶋田 俊之 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80342658)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 乳癌 / MPC ポリマー / paclitaxel / ターゲッティング療法 / MPCポリマー |
研究概要 |
<背景および目的>炎症や腫瘍など多くの疾患は特定の細胞が増殖することによって惹起される疾患である。この特定細胞の増殖はそれぞれの細胞に発現している特異的な増殖因子・受容体系が機能することによりもたらされている。そこで、これらの増殖因子・受容体系を分子標的とすれば、疾患の原因となる細胞群のみを特異的に死滅させることが出来、優れた治療薬へ発展する可能性が高い。一方、疎水性物質を内包できる水溶性高分子物質であるMPC polymerは難水溶性抗癌剤であるPaclitaxel(PTX)のトランスポーターとして有用であることは既に報告してきた。今回、予後不良である上皮増殖因子受容体(EGFR)過剰発現癌に対するターゲッティング療法として、上皮増殖因子(EGF)を結合させたMPC polymerを作製し、その有用性を検討した。<方法>EGFR過剰発現細胞株である乳癌細胞株BT-20、扁平上皮癌細胞株A431、およびEGFR低発現細胞株である肺小細胞癌株H69を使用し、PTX濃度を0.01、0.1、1.0、10、100nM、薬物接触時間を72時間に設定した。殺細胞効果はMTT assayを用いて評価した云<結果>BT-20、A431におけるEGF結合PTX封入MPC polymerのIC_<50>はそれぞれ1.1nM、0.91nM、非結合MPC、polymerではそれぞれ8.1nM、2.4nMであり、EGFR過剰発現細胞株におけるEGF結合MPC polymerの殺細胞効果は有意に高かった(p<0.05)。一方、H69においてはEGF結合による殺細胞効果の増強は認めなかった。また、MPC polymer単独での殺細胞効果は認めなかった。<結語>EGF結合PTX封入MPCポリマーは、EGFR過剰発現乳癌に対する新しい治療となる可能性が示唆された。
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