研究課題/領域番号 |
17591352
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
山田 修 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (30167712)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 癌細胞 / 自爆ベクター / テロメレース / 遺伝子導入 |
研究概要 |
テロメレース活性の高い癌細胞では、そのプロモーター活性も高いことが知られている。癌細胞が持つ自らの高いテロメレース・プロモーター活性により、癌細胞に自殺遺伝子を強発現させるベクターを作製した。自殺遺伝子としては単純ヘルペスウィルスチミジンキナーゼ<HSV-TK)組み換え遺伝子の他に、Galエピトープを発現させるα1-3ガラクトシルトランスフェラーゼ(α1-3GT)組み換え遣伝子を作製した。 1.α1-3GT発現ベクターの作製 ヒトやサル以外の細胞表面には異種抗原としてαGa1抗原が存在する。ヒトではこれを合成する糖転移酵素であるα1-3転移酵素(α1-3Gr)が偽遺伝子となっており、αGa1が発現していない。代わりにヒト血清中にはαGa1抗原に対する自然抗体が存在し、その割合は全免疫グロブリンの1%を占める。異種移植では血液再潅流直後にαGa1抗原とヒト血中の自然抗体が結合し、補体の活性化による細胞傷害と超急性拒絶反応が起こる。すなわち癌細胞特異的に超急性拒絶反応を誘導するようなベクターを作製した。 (1)ウシα1-3GTCDNAとテロメレースプロモーター遺伝子を連結させたベクターをクローンテック社のPEGFP1ベクターで作製した。 (2)エレクトロポレーションないしカチオン脂質を使い、各種癌細胞株に遺伝子導入後、G418を使い安定した遺伝子導入細胞の選択を行った。 (3)遺伝子導入細胞をヒト血清を含む培地に移し替え、細胞傷害活性をPI/Annexinv-FITCで染色してアポトーシス細胞の割合をフローサイトメーターで測定し、確実に自殺遺伝子が癌細胞中で作用することを確認した。 2.動物実験での確認 単純ヘルペスウィルスチミジンキナーゼ(HSV-TK)組み換え遺伝子を安定して発現する細胞株を樹立後ヌードマウスに移植し、ガンシクロビル投与により自爆遺伝子の効果を確認した。
|