研究課題/領域番号 |
17591391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
野本 周嗣 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (40300967)
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研究分担者 |
小池 聖彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (10378094)
中尾 昭公 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70167542)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 扁平上皮癌 / Stem Cell Factor / Sox-2遺伝子 / 発現 / mRNA / 蛋白 / プロモーター / 腫瘍マーカー |
研究概要 |
1:扁平上皮(扁平上皮癌)におけるStem Cell FactorのTarget gene(Oncogenicな遺伝子)の検索と同定:293細胞でのSox-2発現時と非発現時のRNAをaffimetrix社のmicro-array chipを用いて細胞中の発現遺伝子を比較し、転写因子であるSox-2遺伝子により発現誘導や発現抑制される遺伝子群のprofileを得た。これらのprofileの中からSox-2により発現が増強する癌遺伝子2つと発現が低下する癌抑制遺伝子2つを見つけた。 II : Sox-2遺伝子(Stem Cell Factor)の発現を制御する遺伝子の検索:Sox-2遺伝子のプロモーター領域約500bpをPCRにてクローニングした。このfragmentはプロモーター解析ベクターのpGL3にサブクローニングした。今後のSox-2遺伝子のプロモーター解析により、発現制御因子を検索する。 III:扁平上皮癌におけるStem Cell FactorとしてのSox-2遺伝子の臨床応用:食道癌患者の周術期血清を用いてSox-2 mRNAを定量検出することにより、扁平上皮癌の腫瘍マーカーになり得る可能性につき検討した。食道癌患者の周術期血清を8例につき採取したところ、8例中5例で術前にRT-PCRで認められたSox-2mRNAは術後14日目では認められなくなり、血清マーカーとしての応用が示唆された。Sox-2 mRNAの検出の有無による予後の相違については今後のフォローが必要となる。 IV : Sox-2遺伝子領域のゲノム増幅:Sox-2は各種癌でしばしばゲノムの増幅(amplification)がみられる3q26-27に位置するが、扁平上皮癌である食道癌組織60例にてサザン法で調べたところ、12例で増幅を認めた。Sox-2が扁平上皮癌での癌遺伝子であることが示唆された。
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