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食道における組織修復機転を利用した異型細胞の制御と制癌効果への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17591424
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

木暮 道彦  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90264548)

研究分担者 寺島 雅典  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (40197794)
星野 豊  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30295414)
斎藤 拓朗  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20305361)
後藤 満一  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50162160)
寺島 道彦  福島県立医科大学, 医学部, 講師
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード表層拡大型食道癌 / Argon Plasma Coagulation / 組織修復 / 異型上皮 / p53 / Ki67 / shh / 表層拡大型食道癌患 / APC凝固 / 伸展形式 / Sonic hedgehog / maspin / 免疫染色 / 癌進展
研究概要

癌の水平方向の伸展形式を明らかにするために、4例の表層拡大型食道癌症例において内視鏡下に癌口側端と正常部を含め約2×2cmにわたりArgon Plasma Coagulation (APC)にて60W、2.0L/分、1秒間で焼灼した。1週間後、食道亜全摘術を行いホルマリン固定1日後、臨床病理組織学的検査および増殖活性をKi67、悪性度をp53、Sonic hedgehog (shh)にて免疫染色を行った。症例1〜4の深達度/分化度/pN/ly/v/多発はそれぞれsm2/por/3/1/あり、sm2/por/2/1/なし、sm2/mod/0/1/なし、mp/mod/2/1/あり、sm3/mod/0/0/0/なしで口側は粘膜癌であった。APC焼灼部は粘膜固有層浅層までが脱落または壊死し再生上皮は認められなかった。また粘膜固有層内の癌導管内伸展部は焼け残っていた。ヒト切除標本でAPC焼灼深度を検討した報告はなく、同設定で粘膜固有層まで傷害されるというエビデンスが示された。Ki67、p53、shhの発現は癌部では認められたが、APC焼灼辺縁の癌および正常部では認められなかった。以上より異型上皮およびm1まではAPCで完全焼灼可能だが、粘膜固有層に食道腺の導管が存在すればそこから扁平上皮が再生し得る。p53は異型上皮から癌部まで発現し、まだら不染帯の標本では一見正常と思われる粘膜にもspot状に発現していた。同部はretrospectiveに再検すると軽度異型を認めたことから多中心性の発育をすることが示唆された。増殖活性を示すKi67発現はm1癌に多く、m2以深になるとshhも発現してくるため、m1までの癌を遺残なく焼灼することが治癒の条件と思われた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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