研究課題/領域番号 |
17591453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
浅野 武秀 千葉県がんセンター(研究所), 消化器外科, 診療部長 (80143311)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 癌 / 発生分化 / がん幹細胞 / 転移 / 再発 / 膵 / 膵管癌 / 発生文化 |
研究概要 |
通常型膵管癌におけるcancer stem cell解析の基盤研究を目的として、以下の検討を行った。前年度の検討で、分化した膵上皮細胞である腺房細胞が、増殖因子および血清の刺激により、nestin陽性細胞へ形質が転換することを報告した。nestinは神経幹細胞のマーカーであることから、生じた細胞はstem cell characterを持ち、脱分化現象である可能性を指摘した。今年度の検討では、細胞のmorphologyに注目し、nestin陽性細胞が、fibroblast様であり、遊走する性質があることから、間質細胞の性質をもつ可能性につき検討した。CD-1マウスより摘出した膵臓をコラゲネース処理と遠心処理を行い、腺房細胞優位の上皮細胞を分離し、ゼラチンコートした培養皿上で組織培養を行った。培養はDMEM/F12培地に10%ウシ胎児血清(FBS)および上皮細胞増殖因子(EGF)を50ng/mlの濃度で添加した。増殖因子の刺激により、膵上皮細胞は、上皮の構造を失い細胞は遊走することを見いだした。上皮の性質を示すE-カドヘリンの発現は消失し、間質細胞の性質を示すvimentinが発現することを見いだした。従って、今回観察した現象は、脱分化現象と、epithelial-to-mesenchymal transitionの現象が同時に生じているものと思われた。分化した上皮細胞であっても、増殖因子の刺激下に、脱分化、間質細胞への形質転換が生じうることを見いだした。これらの現象は、組織の代謝、修復機能に関与している可能性がある。またnestin陽性細胞は、増殖因子の存在下で増殖能をもつことから、癌の進展に関与している可能性がある。
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