研究課題/領域番号 |
17591458
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊豫田 明 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (10302548)
|
研究分担者 |
藤澤 武彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (80110328)
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (50345013)
渋谷 潔 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20302565)
廣島 健三 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (80218833)
本橋 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 産学官連携研究員 (60345022)
飯笹 俊彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (10272303)
守屋 康充 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (90375692)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 肺癌 / マイクロアレイ / 予後 / テーラーメイド治療 |
研究概要 |
【目的】肺癌においてはリンパ節転移や再発が予後に関わる重要な因子であるが、その分子生物学的メカニズムに関してはほとんど分かっていない。本研究では、100例の原発性肺癌切除検体を用いて網羅的遺伝子発現解析を行い、肺癌の各組織型、リンパ節転移および術後再発などの臨床病理学的な因子に関連する特異的遺伝子群の抽出に関して検討を行った。 【対象と方法】遺伝子発現プロファイルはオリゴヌクレオチドマイクロアレイを用いて情報を獲得し、統計学的手法を用いて、選別した遺伝子から判別に最適な遺伝子群を抽出した。 【結果】遺伝子発現解析の結果、腺癌に関連して530遺伝子、扁平上皮癌に関連して519遺伝子、リンパ節転移に関連して94遺伝子、術後再発に関連して60遺伝子が抽出された。これらの遺伝子の中から選別した遺伝子群を用いた前向き試験による解析では、組織型判別率は腺癌90.9%、扁平上皮癌91.5%であった。リンパ節転移の判別率は71.4%、再発の判別率は84.6%であった。病理学的検索と遺伝子発現プロファイルを用いて選別した術後再発高危険群は有意に予後不良であった(p=0.0114,Log-rank test)。 【結論】遺伝子発現解析によって原発性肺癌の組織型、リンパ節転移の有無、術後再発に関連した特異的な遺伝子群を抽出することが可能であった。
|