研究課題/領域番号 |
17591466
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
松林 景二 (2006) 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90362384)
東田 隆治 (2005) 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40238275)
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研究分担者 |
白石 昭一郎 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (30283568)
西 崇男 (西 宗男) 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10362378)
浅井 徹 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60346012)
松林 景二 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90362384)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 再生医学 / 骨髄細胞 / 虚血性心筋症 / 心臓移植 / GFP / 心筋パッチ / 動脈硬化 / 心筋梗塞 / 再生医療 |
研究概要 |
虚血に伴う心筋症に対し、生体再生材料としての生体吸収パッチならびに骨髄由来幹細胞を用いた新たな外科治療法の開発を目的として、ラットならびにマウス心筋虚血モデルにおける基礎検討を行った。 1)異所性心移植モデルにおける心筋虚血に対する骨髄前駆細胞治療 マウスを用いた腹腔内異所性心移植モデルを作成した。この動物では移植心筋における血流低下により心筋の萎縮ならびに左室収縮不全が見られる。これに対し、血管前駆細胞と考えられている骨髄由来KSL細胞(c-Kit陽性、Sca-1陽性、Lineage陰性)をcellsorterを用いて採取し、それを左室心筋内に直接移植した。心エコー法を用いて治療効果を判定したところ、未治療時に見られた左室冠動脈血流低下ならびに左室内血栓が著明に改善した。また、組織学的には新生血管の増生とともに心筋萎縮の改善が見られた。現在これらの結果を論文にまとめている。 2)生体吸収パッチを用いたラット左心室瘤外科治療の検討 Lewisラットを用いて、左冠状動脈前下降枝結紮による心筋虚血モデルの作成に成功した。このモデルに生じた虚血部位に対して、血管平滑筋細胞を播種した生体吸収パッチを用いた外科治療が左心室リモルディングと左心室機能改善に対して有効であることを報告した。更に効果を期待できると考え、骨髄細胞を用いて作成した生体吸収パッチを用いて左心室形成術を行う予定である。上記1)により、心筋ならびに血管細胞へと分化誘導できる前駆細胞としてのKSL細胞の有用性が明らかになったことから、細胞分取装置を用いてこれを採取し、最適なパッチ作成の研究を引き続き行っている。
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