研究課題/領域番号 |
17591468
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐地 嘉章 京都大学, 医学研究科, 助手 (00399776)
|
研究分担者 |
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
米田 正始 京都大学, 医学研究科, 教授 (20303810)
丸井 晃 京都大学, 医学研究科, 助手 (60402856)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 血管新生療法 / Bio-CA8G / 被覆大網 / bFGF徐放化シート / Bio-CABG / バイオバイパス |
研究概要 |
われわれはすでにウサギ急性心筋梗塞モデルにおいて、bFGF徐放化ゼラチンハイドロゲルと有茎大網との併用により右胃大網動脈から梗塞領域への豊富は側副血行路を形成することを確認した。しかしながら、臨床応用への妥当性をさらに強化するには新生血管の長期安定性に関する研究が必要であった。 そこで、本法による血管新生療法の長期成績の検討を行った。 本研究では慢性心筋虚血モデルを作成した後、本法を行い、4週間後、12週後、24週後に心機能評価ならびに組織評価による血管密度および血管成熟性(全血管中のα-SMA陽性血管の割合)、血管径の分布などを評価した。また4週目以降の大網からの血管増殖因子の経時的推移(維持されているかどうか)をWestern blottingで評価し、また大網自身の脂肪細胞の経時的変化もあわせて評価した。 下記の論文で報告の通り、4週間後のcine-MRIにより、有意な局所心機能の改善を認め、coloredmicro-sphere法により有意な心筋血流量の増加を認めた。In vivo血管造影では胃大網動脈から閉塞冠動脈に側副血行路を認めた。分子生物学的検討により、大網からの複数の血管増殖因子(VEGF, HGF, PDGF-BB)の経時的協調作用が、良好な側副血行路作成に関与していることが示唆され、MCP-1およびeNOsの有意な発現増加を認めたことから心外血流源としての胃大網動脈からのshear stressによりArteriogenesisが促進されたことが示唆された。 臨床応用研究では、対象患者の割り出し、臨床レベルでのbFGF徐放化シートの作成計画、患者教育およびインフォームドコンセントの取得、関係コメディカルへの教育および術前後にわたる患者観察、管理体制の構築を行い、本学倫理委員会の承認を得た。対象症例があれば早速、スタートできる体制となった。
|