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肺移植後の拒絶反応の診断とその治療効果モニタリングの方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17591469
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

南 正人  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10240847)

研究分担者 奥村 明之進  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40252647)
塩野 裕之  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教授(常勤) (20346216)
井上 匡美  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10379232)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード肺移植 / 拒絶反応 / 末梢血リンパ球 / 肺炎 / 活性化マーカー
研究概要

[背景]臨床肺移植において移植後急性期には虚血再還流障害、血管吻合部狭窄による肺うっ血、急性拒絶反応、感染症など多様な合併症の可能性があるが、これらの鑑別診断は困難なことが多い。同時に、拒絶反応が疑われた場合、抗胸腺細胞抗体(ATG)あるいは抗CD25(IL2-R、活性化T細胞マーカー)抗体などのT細胞に対する抗体療法が導入されている。
[目的]末梢血リンパ球のマーカー、特にリンパ球活性化に伴って発現するマーカーの解析を行い、拒絶反応の診断に利用できるリンパ球表面抗原のパネルを決定、拒絶反応時のヘルパーT細胞の機能的特長をサイトカイン産生能にて評価し、他の肺障害との鑑別を目指すこと。
[対象]以下の臨床肺移植例。脳死肺移植術後急性期、生体肺移植術後急性期、および生体肺移植術後慢性期の拒絶反応または肺炎疑(最終的に間質性肺炎)。
[方法]末梢車血リンパ球を分離し、抗CD3,CD4,CD8,CD25,CD69,CD28,CD45RA,CD45RO抗体を用いて3 color flow cytometryを行った。移植後急性期患者では経時的なCD4 T cellとCD8 T cellの細胞表面抗原発現を解析した。
[結果]抗CD25抗体(Baliximab)と標準的三剤併用療法を行い、急性期に拒絶反応や感染症を発症しなかった患者では、CD4/CD8分画比率の変化,末梢血リンパ球表面のCD25やCD69などの活性化マーカーの発現、CD45RA(ナイーブT細胞)とCD45RO(メモリーT細胞)の分画変化は認められなかった。しかし、CD28(Costimulating Signaling)の発現は術後1ケ月まで徐々に低下し、CD4 T cellよりもCD8 T cellにて優位であった。慢性期の間質性肺炎例ではCD4 T cellにおいてCD25発現レベルの上昇とCD8 T cellにおいてCD69発現レベルの上昇を認めたが、開胸肺生検の結果、病理学的に間質性肺炎と診断され、拒絶反応と細菌性肺炎は否定された。
[まとめ]抗CD25抗体投与によりCD25の発現が抑制されていること、CD4/8、CD45RA/RO変化が抑制されていることが示された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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