研究課題/領域番号 |
17591506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
桑山 直也 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (30178157)
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研究分担者 |
久保 道也 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (10234486)
遠藤 俊郎 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (70125269)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 硬膜動静脈瘻 / 治療実態 / 全国調査 / 硬膜動静脈痩 / non-sinal type / 疫学調査 |
研究概要 |
わが国における硬膜動静脈瘻の治療の現状を明らかにするため、全国の脳血管内治療専門医を対象とし、本疾患の治療に関するアンケート調査を実施した.【対象と方法】調査は日本脳神経血管内治療学会の専門医388人(268施設)を対象とし、05年1月から06年12月までの2年間にその施設で経験した症例に関し、以下の項目を尋ねた<年齢/性、罹患部位、初発症状、紹介元の有無、治療前modified Rankin Scale(mRS)、治療法、放射線的転帰、治療合併症、合併症転帰、臨床的転帰>【結果】92施設より863症例の回答を得た(回収率34.3%).男性373例(43%)、女性463例(54%)、平均年齢は64.0±13.2歳であった.部位別の症例数は、海綿静脈洞(CS):396例(45.9%)、横・S状静脈洞(TSS):230例(26.7%)、脊髄:51例(5.9%)、anterior condylar confluence(ACC):43例(5.0%)、テント:41例(4.8%)、上矢状静脈洞:28例(3.2%)、頭蓋頚椎移行部(CCJ):21例(2.4%)、円蓋部:21例(2.4%)、前頭蓋底(ACB):18例(2.1%)、静脈洞交会:12例(1.4%)であった.814例に積極的治療(88%は血管内治療、7.5%は外科治療、4.5%は放射線治療)が施行された.治療後は66%が完全閉塞、17%がほぼ完全閉塞、11%が部分閉塞し、5%は不変であった.mRSは治療前1.4から治療後0.6に改善した.治療合併症が全体の4.1%(血管内治療の3.5%、外科の13.1%)にみられた.【まとめ】CS、TSSの治療成績は非常に良好であった.ACCにはaggressiveな病変が報告された.ACB、CCJでは安易な血管内治療が行われている可能性があり、外科治療を再評価すべきと思われた.
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