研究課題/領域番号 |
17591572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三浦 靖史 神戸大学, 医学部, 助教授 (60346244)
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研究分担者 |
柱本 照 神戸大学, 医学部, 客員助教授 (80346246)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 関節リウマチ / アポトーシス / TL1A / DR3 |
研究概要 |
TLlAノックアウトマウスを用いたモデル関節炎による、TLlAが関節炎に及ぼす作用の解析の前段階として、TLlAの特異的レセプターであるDR3と、競合してTLlAに結合して、TLlA-DR3のシグナル伝達を抑制するデコイレセプターDcR3の、関節リウマチ(RA)の炎症の主座をなす関節滑膜細胞における発現と、DcR3がアポトーシスに及ぼす影響について、変形性関節症(OA)滑膜細胞との比較検討を行い、以下の知見を得た。(1)RA、OAともに滑膜線維芽細胞で、DcR3が発現していた。(2)RAとOAとの間に、DcR3 mRNA発現量の有意差は認めなかった。(3)RA, OAともに、リコンビナントDcR3タンパク質前処理により、滑膜線維芽細胞に対するFas誘導アポトーシスは、DcR3の用量依存性に抑制された。(4)RA, OAともに、siRNAを用いたDcR3発現抑制により、Fas誘導アポトーシスが亢進された。(5)TNFα刺激により、RAにおいては用量依存性に滑膜線維芽細胞によるDcR3発現量が著明に増加したが、OAにおいては不変であった。(6)TNFα刺激下でのアポトーシス抵抗性は、RAにおいてのみ著明に増強しており、TNFα刺激によるDcR3の発現増強と合わせて考えると、TLlAに対するデコイレセプターDcR3は、TNFα刺激下におけるアポトーシス抑制へ関与していることが強く示唆された。
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