研究課題/領域番号 |
17591583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
弦本 敏行 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60304937)
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研究分担者 |
松本 智子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (30239107)
平潟 洋一 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50238341)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 感染症 / 細菌 / バイオフィルム / 骨髄炎 / 抗菌薬 / 感受性 / 生体材料 / 薬学 |
研究概要 |
各種の内固定材料や再建材料として金属が頻繁に使用される整形外科領域の手術では、時に難治な術後深部感染が問題となることがある。近年の多方面の研究によって、このような細菌感染症の治化、治療抵抗性には細菌が形成するバイオフィルムが少なからず関与していることが指摘されている。このような細菌バイオフィルムに対して有効な薬剤を検索するためにわれわれは、新しい定量方法を開発した。これは従来より困難とされていた非透光性試料の評価を可能にした画期的な方法であった。本研究期間の前半には本法を用いて様々な薬剤の影響の検証作業を継続したが、この方法では、起炎菌として最多の黄色ブドウ球菌に対しては定量操作の段階でバイオフィルムが脱落するため、正確な計測結果が得られないという問題点に遭遇した。そのため、このような問題点を克服するために、計測方法に改良を加えて新しい方法として報告した。本法を用いることによって、形成された細菌バイオフィルムを浮遊細菌から区別するために今まで必要であった資料の洗浄操作を省くことが可能になり、より正確な計測が行えるようになった。これを用いて、ステンレスおよびチタン試料の表面における黄色ブドウ球菌標準株によって形成されるバイオフィルムの量を計測・比較した。その結果、今回検証した黄色ブドウ球菌標準株に関しては、ステンレスよりもチタンの方が有意にバイオフィルムを形成しづらいというin vitroの実験結果が得られた。
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