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脳覚醒中枢のメカニズムに迫る―オレキシン細胞による麻酔導入から覚醒への制御機構―

研究課題

研究課題/領域番号 17591621
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関福井大学

研究代表者

鈴木 久人  福井大, 医学部, 助手 (90235987)

研究分担者 成田 和巳  福井大学, 医学部, 助手 (80270958)
福田 悟  福井大学, 医学部, 教授 (30116751)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードオレキシン / イソフルラン / 脳波 / arousal system / アセチルコリン / 視床下部
研究概要

オレキシンには、食欲増進作用のみならず覚醒の維持に重要な役割を果たしていることが知られている。オレキシン細胞は種々の神経線維により支配されていることが知られており、特に覚醒に関連のあるノルエピネフリンを伝達物質とする青斑核を起源とする神経線維やアセチルコリンを伝達物質とする橋脚被蓋核を起源とする神経線維がオレキシン細胞に至っている。このオレキシン細胞がこれらの神経伝達物質によりどのように支配されているかについては、in vitroの研究しかない。しかし、これらの研究では10^<-4>Mの高濃度ノルエピネフリンまたはアセチルコリンを使用している。また、従来のわれわれの研究ならびに他の研究者の報告では、大脳皮質におけるアセチルコリン放出が覚醒にとって重要な役割を果たしていることが知られている。本年度は、オレキシン細胞がどのように制御されているかどうかについて、reverse microdialysisの手法を用いてオレキシン細胞の存在する部位にノルエピネフリンまたはアセチルコリンを用量依存的に投与し、大脳皮質からのアセチルコリンの放出および脳波を測定した。Microdialysisプローブガイドカニューレ先端の位置はPaxinos & Watsonのラット脳地図によって、視床下部(Bregma-3.0mm,外側1.5mm、深さ6.2mm)、大脳皮質(Bregma-4.0mm,外側5.0mmから30度の角度で、深さ0.9mm)とし、実験5〜7日前に留置した。アセチルコリンまたはノルエピネフリン濃度は10^<-8>、10^<-7>、10^<-6>Mとし、1時間毎に段階的にマイクロダイアリシスプローブ(膜長:2mm)を灌流して大脳皮質からのアセチルコリンの放出および脳波を測定した。視床下部へのアセチルコリン投与は濃度依存的に大脳皮質からのアセチルコリンの放出を抑制し、脳波もそれに伴って徐波化した。一方、視床下部へのノルエピネフリン投与は二相性の変化を示したにもかかわらず、脳波は徐波化した。以上の結果より、ノルエピネフリンおよびアセチルコリンの視床下部への投与は共に脳波は徐波化するが、大脳皮質からのアセチルコリンの放出には相違があることがわかった。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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