研究課題/領域番号 |
17591629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
仁科 かほる 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20311780)
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研究分担者 |
三川 勝也 神戸大学, 医学系研究科, 助教授 (40229662)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 急性呼吸窮迫症候群 / フルオロカーボン / 急逝呼吸窮迫症候群 / 急性呼吸急迫症候群 / fluorocarbon / neutrophil / shear stress |
研究概要 |
ウサギをもちいて気管切開下に人工換気管理とする。Ventilatory induced lung injury(VILI)modelは15ml/kgを目標として大容量換気行い作成した。コントロール群では8ml/kgで換気を行う。高圧大容量換気を行うことにより、2時間程度で酸素化、呼吸機能が悪化し始める。それに伴い血中サイカイン(インターロイキン6)が上昇する事をELISAで確認した。傷害群では肺組織の観察にて肺胞腔への浸出液の貯留および好中球の浸潤が観察され、肺胞壁の肥厚が観察された。傷害の確立後にフルオロカーボンを気管内に投与する事により酸素化および呼吸機能の悪化は抑制される傾向にあった。しかし、サイトカインの産生は抑制されなかった。肺組織では傷害の程度が軽減されていた。 ラットより分離した肺胞II型上皮細胞とA549(ヒト肺胞上皮由来株細胞)を用いて研究を行った。細胞を伸展可能な膜上に培養した。細胞の増殖は通常の培養容器と同様であったが、初代培養細胞ではマトリックスを用いずに培養したためにII型細胞に分化誘導するKeratinocyto Growth Factorを用いてもやや細胞の平坦化がみられ、細胞がI型細胞の性質を併せ持つようになっていると考えられる。伸展刺激を2時間与えることにより細胞形態の変化は見られなかった。ラットの初代培養およびA549培養上清中のケモカインの濃度は上昇していないが、IL-6およびMCP-1のmRNAをreal-time PCRにて半定量すると、A549細胞では2時間の伸展刺激により両者の発現が上昇していた。フルオロカーボンはこの増加を抑制した。 以上より、肺胞上皮細胞に伸展刺激を加えることによりサイトカインの産生が増加する事がわかった。フルオロカーボンは培養上皮ではサイトカイン産生増加を抑制する作用があったがin vivoでは血液中の炎症性サイトカインの産生にまでは影響を与えなかった。フルオロカーボンによりin vivoでは酸素化や組織の改善が見られるが、その機序としてフルオロカーボンの炎症抑制作用への関与は限られたものであると考えられる。
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