• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

麻酔薬の神経伝達物質日内変動リズムに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17591647
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

菊地 龍明  横浜市立大学, 附属病院, 準教授 (70285138)

研究分担者 伊奈川 岳  横浜市立大学, 医学部, 助手 (60336584)
安藤 富男  山梨大学, 大学院・医学工学工学総合研究部, 教授 (00193110)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード麻酔 / 神経伝達物質 / 日内変動 / アセチルコリン / イソフルラン / 海馬
研究概要

本研究では、吸入麻酔薬投与によりラット海馬アセチルコリン(ACh)遊離の日内変動が受ける変化をマイクロダイアリス法を用いて測定した。また、麻酔薬の投与時期により日内変動変化の程度に差が生じるかを比較検討した。
方法
12時間の明暗サイクル環境下で8週齢の雄性Wistar-Imamichiラットを用いてマイクロダイアリシス法による実験を行なった。実験1週間前に海馬へのガイドカニューレ挿入手術を行った。実験4時間前に透析用プローブを挿入し、人工脳脊髄液の灌流を開始し、13時から20分毎のサンプリングを60時間行った(計180サンプル)。サンプル中のAChはHPLC-ECDにて分析した。麻酔薬の投与:「「明期投与群」では実験2日目の11時から4時間イソフルラン1.4%をケージ内に投与した。「暗期投与群」では実験1日目の23時より投与した。麻酔薬を投与しない群を「コントロール群」とした。
結果
コントロール群においては暗期のAChは明期より170%高値を示す日内変動パターンを示した。
明期にイソフルランを投与した群では投与中のAChは基礎値の30%に低下したが、その後は正常の日内変動パターンを示した。
暗期に投与した群では投与中のAChが低下しただけでなく、麻酔後の明期のAChの上昇と暗期のAChの低下が24時間に渡って認められた。
考察
明期(休息期)よりも暗期(活動期)にイソフルランを投与した方がACh日内変動に与える影響が大きいことが分かった。麻酔と睡眠は一部共通するメカニズムを有すると考えられ、本来の覚醒時間帯に麻酔を行うと生体の日内リズムに乱れを生じる可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi