研究課題/領域番号 |
17591654
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
福岡 哲男 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90399147)
|
研究分担者 |
小畑 浩一 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70368538)
戴 毅 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20330441)
野口 光一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10212127)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | TRPA1 / TRPM8 / neuropathic pain / DRG / inflammation / CRPS / cold hyperalgesia / TRP / spinal cord / P2Y / Src / MAPK / p75 / Neuropathic / Pain |
研究概要 |
我々はまずTRPA1、TRPM8、TRPV1のDRGニューロンにおける分布を詳細に調べた。TRPV1とTRPA1はC線維を持つニューロンにおいてTrkAと無関係に発現し、TRPA1はTRPV1を持つニューロンの一部に発現していた。TRPM8は両者と殆ど重ならない分布を示し、全てがTrkA陽性で、C線維ニューロンだけでなく、Aδ線維を持つニューロンにも発現していた。電気生理学的にはこれまでにAδ線維も冷刺激に反応することが分かっていることと、今回の研究で正常ラットでは後足に与えた侵害冷刺激に対してTRPA1、TRPM8両方のDRGニューロンが細胞内リン酸化カスケードを活性化させたことから正常状態においては、TRPA1、TRPM8ともに冷知覚trarlsducerとして働いていることが強く示唆された。 末梢神経障害として、坐骨神経を切断すると、同側のDRGにおけるこれらレセプターの発現はいずれも低下した。 次に病的状態におけるTRPA1とTRPM8の関与を調べた。炎症モデルにおいては該当するDRGで、L5脊髄神経結紮モデルでは直接障害を受けていないL4DRGにおいて、旨RPM8ではなくTRPA1が発現増加することと、それをブロックすることによる鎮痛作用が得られたことから、病的状態においてはTRPA1の関与が主であることがわかった。 これら一連の成果はこれまでこの分野で論争になっていた「in vitroレベルでのRPA1の冷知覚trarlsducerとしての働きについての疑問」に対して、in vivoレベルでの解答を提供したこととして高く評価された。
|