研究課題/領域番号 |
17591675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
礒野 高敬 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (20176259)
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研究分担者 |
井上 寛一 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (30176440)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 膀胱癌 / 癌細胞 / 転移 / 浸潤 / periostin / transcript variants / TAK1 |
研究概要 |
本研究は、ヒト膀胱癌細胞株にレトロウイルスベクターを用いてalternative splicingによりC末領域を異にするperiostinを導入し、転移・浸潤に及ぼす影響の解析と、periostinと結合する蛋白の同定、解析によって、尿路上皮癌悪性化に関わる転移・浸潤に対するperiostinの作用機構を明らかすることを目的に行った。 本研究で以下の知見が得られた。 1.ヒト膀胱組織におけるperiostin transcript variansの発現を、RT-PCR法により検討した結果、正常なsplicingで生じるtranscript(WT)は、正常膀胱組織では100%発現したが、膀胱癌組織では発現しなかった。一方、alternative splicingで生じるtranscript variantsは、正常膀胱組織だけでなく、膀胱癌組織(45%)でも高頻度に発現した。 2.免疫染色の結果、periostinは、膀胱正常組織の間質に層状に分布したが、癌組織では消失していた。 3.ヒト膀胱癌細胞株にperiostin variantsをレトロウイルスベクターにより導入し浸潤能を検討した結果、C末領域の3つのexonを欠失したvariantではWTの持つ浸潤抑制効果が減少した。 4.WTのperiostinに結合するタンパク質としてTAB1を同定し、TAB1と結合してMAPK経路を活性化するTAK1が、periostinを発現させるとリン酸化し活性化した。 これらの知見から、WT periostin transcriptの発現が癌の浸潤・転移抑制と密接に関連し、variantsは、必ずしも癌の浸潤・転移に抑制的に働くものではないことが解った。WT periostinの転移・浸潤抑制の作用機構として、膀胱組織の構造維持とTAK1を介したMAPK経路の関与が示唆された。
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