研究課題/領域番号 |
17591676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 明宏 東北大学, 病院, 助手 (70344661)
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研究分担者 |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
賀本 敏行 京都大学, 医学研究科, 助教授 (00281098)
西山 博之 京都大学, 医学研究科, 助手 (20324642)
斎藤 誠一 東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80235043)
荒井 陽一 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50193058)
佐藤 信 東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (70282134)
中村 英二郎 京都大学, 医学研究科, 助手 (90293878)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 腎癌 / 糖鎖 / ガングリオシド / Siglec-7 / DSGb5 / 糖鎖合成酵素遺伝子 / siRNA / cell motility / Silec-7 / siRNA糖鎖合成酵素遺伝子 |
研究概要 |
長鎖のガングリオシド糖鎖が腎癌の悪性度に関連するというこれまでの知見に基づき、腎癌細胞でのDSGb5糖鎖の役割を解明するとともに、糖鎖発現調節による腎癌の新規治療を探る研究を行った。 まず、NK細胞上にKilling Inhibitory Receptorとして存在するSiglec-7とDSGb5糖鎖を発現する腎癌細胞ACHNとの相互作用を確認するために、Siglec7-Fc fusion proteinを分子生物学的手法で作成し腎癌細胞ACHNとの接着性を検討した。その結果、細胞表面のDSGb5糖鎖を介してACHNとSiglec-7とが結合することが確認できた。 また、この実験の経過において、ACHNは、DSGb5糖鎖の発現程度の違う細胞が通常の培養系でも混在して存在していることが判明しため、限界希釈法にてクローニングを行い、DSGb5糖鎖高発現細胞と、低発現細胞とを分離することができた。両細胞間での生物学差異を調べた結果、cell motilityに違いが見られた。そこで、この差がDSGb5糖鎖発現程度の相違によるものかどうか、DSGb5糖鎖合成酵素遺伝子に対するsiRNAを細胞に導入する手法で検討したところ、DSGb5糖鎖がACHNのcell motilitiyに関与しているという新しい知見が得られた。現在、Cell motilityに関係する細胞内シグナリングにつき検討中である。 一方、ACHN細胞は、ヌードマウスの皮下で腫瘍結節を形成するが、siRNA導入によって得られたDSGb5糖鎖低発現細胞では、腫瘍結節の増大速度の低下が観察された。DSGb5糖鎖合成酵素遺伝子をノックダウンすることで、マウスでの腎癌細胞の増殖を低下させたという実験であり、糖鎖遺伝子をターゲットとした腎癌新規治療に結びつく基礎的知見が得られたと考えられる。
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