研究課題/領域番号 |
17591698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
松本 和将 北里大学, 医学部, 講師 (70306603)
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研究分担者 |
藤田 哲夫 北里大学, 医学部, 講師 (00306599)
佐藤 威文 北里大学, 医学部, 講師 (50286332)
馬場 志郎 北里大学, 医学部, 教授 (00051889)
入江 啓 北里大学, 医学部, 講師 (50193694)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 膀胱癌 / ミトコンドリア / 浸潤能 / 薬剤耐性 / 呼吸能 / アポトーシス |
研究概要 |
ミトコンドリアは細胞質に存在し、細胞内で核以外にDNAを唯一もつ細胞器官である。従来、ミトコンドリアの機能は細胞内のエネルギー産生や呼吸機能制御のみと考えられてきた。近年、ミトコンドリアはさらにアポトーシス誘導にも関与していることが報告され、癌研究においても注目をされている。我々はこれまでに、ミトコンドリア欠落前立腺癌細胞と男性ホルモン感受性前立腺癌細胞でミトコンドリアを欠落させると、男性ホルモン抵抗性細胞(男性ホルモン抵抗性獲得前立腺癌細胞)に変化したことを確認し、さらに、正常ミトコンドリアを男性ホルモン抵抗性獲得前立腺癌細胞に再導入すると、男性ホルモン感受性の回復を確認できた。膀胱癌において主たる治療方法は外科的手術、化学療法、放射線療法、左記の混合療法である。しかし、進行癌、高悪性度の癌に対しての抵抗性を示すものが多く、予後も極めて不良である。膀胱癌での浸潤能、薬剤耐性能獲得の機序は現時点では明らかではなく、この機序の解明は臓器温存をはじめ、さらなる治療の向上へと結びつくものと考えた。癌細胞内でのミトコンドリアの動態及びその役割に着目し、本研究では全ミトコンドリアDNAを高分化型表在性膀胱癌細胞より欠落した細胞と、正常ミトコンドリアを再導入した膀胱癌細胞を用いて浸潤能、薬剤耐性能を解明することを目的とし遂行した。
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