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妊よう性温存のための茎捻転解除が卵管機能へ与える影響を解明するための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17591725
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関福井大学

研究代表者

宿南 憲一  福井大学, 医学部附属病院, 助手 (90324160)

研究分担者 西島 浩二  福井大学, 医学部附属病院, 助手 (80334837)
小辻 文和  福井大学, 医学部, 教授 (50153573)
福田 真  福井大学, 医学部附属病院, 助手 (40397279)
吉井 久美子  福井大学, 医学部, 助手 (20397285)
打波 郁子  福井大学, 医学部附属病院, 医員 (30397252)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード子宮付属器捻転 / 妊孕性温存 / 動物モデル / ウサギ / アポトーシス / 卵管捻転 / 子宮付属的捻転 / 茎捻転解除 / ラット
研究概要

【目的】近年では、子宮付属器捻転が発症しても、捻転解除により妊孕性を温存する術式が選択されるようになってきた。付属器温存術の増加に伴い、茎捻転解除により卵巣が受ける影響が注目され、その機序が解明されてきた。一方、卵管が受ける影響に関しては未知の点が多い。本研究の目的は、子宮付属器捻転が卵管に与える影響を、実験動物を用いて、組織学的に明らかにすることである。
【方法1】16週齢の雌ウサギ(Japanese White Rabbit種)を用いて付属器捻転モデルを作成した(1)ネンブタール静脈麻酔下に、下腹部正中縦切開を加えて開腹する(2)卵巣間膜の無血管部位を22GのJELCO針で穿刺し、外套を留置する.(3)この外套を軸にして、卵巣と卵管を3回(1080度)捻転させ、3-0Vieryl糸を用いて腹膜に固定する.(4)捻転したに置かれる時間を、24H,72H,120H,240H,720Hと変化させて再開腹を行い、卵巣と卵管を摘出し、検討に供する.(5)対側の子宮付属器はcontrolとする。【方法2】採取した検体にHE染色を行い、組織学的な検討を行った。電子顕微鏡を用いて、超微細構造の検討も行った。【方法3】採取した検体にTUNEL(TdT-mediated dUTP-biotin Nick End Labeling)染色を施し、アポトーシスに陥った細胞の有無を調べた。標本は、apoptosis scoreにより、定量化した。
【結果1】各郡6羽ずつの検討とした。ネンブタールの呼吸抑制が原因と思われる術中死が2羽起きたが、それ以外の脱落例はなかった。【結果2】(1)720Hの捻転後も、卵管には組織学的変化はなかった.超微細構造にも、明らかな変化はなかった。(2)一方、卵巣には、72Hの捻転で間質部に大きな出血巣が出現するなどの著名な変化が現れた。【結果3】(1)卵管に関しては、apoptosis score上、720Hの捻転後も有意な変化は起きなかった.(2)卵巣は、72Hの捻転でアポトーシスに陥った
【結論】(1)16週齢のウサギを用いて、卵管捻転の動物モデルを作成した.(2)卵管は、捻転によりダメージを受け難い臓器である.(3)卵管は、その血管支配の巧妙さ故に、このような特性を持ち得たと考える.この事は、哺乳類の生殖機能を考える上で重要である.(4)子宮付属器捻転の際にも、多くの症例で、卵管を温存することが可能であろう.本研究では、子宮付属器捻転の術式を選択する上で、重要な基礎データを提示した.

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A small-angled thin edge of the placenta predicts abnormal placentation at delivery2005

    • 著者名/発表者名
      宿南憲一
    • 雑誌名

      J Ultrasound Med 24・3

      ページ: 331-335

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Medical vs. surgical management of early pregnancy failure.2005

    • 著者名/発表者名
      宿南憲一
    • 雑誌名

      N Engl J Med 353

      ページ: 2403-2404

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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