研究課題/領域番号 |
17591761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
兼子 智 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40214457)
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研究分担者 |
石川 博通 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60112679)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 精子 / DNA / 2重鎖切断 / 片側開裂 / デオキシアデノシン / ICSI |
研究概要 |
1.ヒト精子核DNAにおけるsingle strand break (SSB)観察の基礎的検討として、単一細胞のDNA fiberをできるだけ伸展する、fiber中のnickを検出する方法を検討した。新たにヨーイングモーション電気泳動法を開発し、DNA fiberを0.5-1.0mm程度に伸展させることができた。さらに位相を180度回または120度3回ずらして泳動することにより多くのfiberを原点から引き出すことができた。 2.前年度に開発した酸素パージ可能な培養ボトルを用いて精子swim up、媒精、受精卵培養を低酸素環境(酸素濃度2.0%)で行った。精子swim upを酸素濃度2.0%またはCO_2-air中で行い、DINA2重鎖切断精子(DSB精子)比率をSPCFGEにより比較した結果、低酸素によりDSB誘起抑制が可能であることが示された。さらに非非働化血清存在下では、さらにDSB陽性精子比率を低下し得ることを認めた。本法による体外受精・胚移植を12例に施行し、4例に妊娠が成立した。例数が少なく統計的有意性は今後の検討課題であるが、胚形態所見は良好であった。 3.HIV感染者は抗ウィルス薬(核酸アナログ製剤)を服用しており、造精過程において精子DNA損傷誘起の可能性がある。HIV感染男性(夫)の精液からウィルスを除去して非感染女性(妻)に体外受精を施行するのに際し、ウィルス排除と同時にDSB陽性精子排除を行う必要がある。密度勾配遠心、沈降速度差遠心、精子運動性に基づくswim upにより精液を分画した。最終的にDSB陽性精子比率は2%以下となり、さらに超高感度PCR(検出限界HIV 2copy/ml)により残存ウィルスが0であることが確認された。 4.精漿内DNA断片から酸分解により選択的にアデニンを遊離させ、それをHPLC法で測定した。精漿中にはDNA断片が存在するが、血漿中では検出限界以下であることを確認した。精漿内DNA量は一般精液所見とは相関せず、クラインフェルター患者で異常高値を示すことを観察した。
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