研究課題/領域番号 |
17591799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
高野澤 美奈子 自治医科大学, 医学部, 助手 (50316543)
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研究分担者 |
太田 康 自治医科大学, 医学部, 講師 (40251285)
西野 宏 自治医科大学, 医学部, 助教授 (50245057)
市村 恵一 自治医科大学, 医学部, 教授 (00010471)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 嗅神経細胞 / グルココルチコイドレセプター / アポトーシス / 培養嗅神経細胞 |
研究概要 |
正常嗅上皮細胞へのGCの作用を検討する目的で、GCRの局在とGC-GCR複合体のアポトーシスへの関与についてマウス生体嗅上皮組織(in vivo)と培養マウス嗅上皮細胞(in vitro)で免疫組織学的に検討した。(方法)トリアムシノロンアセトニド(GC)投与マウスの作成:生後4週と9週のマウスに0.001mg/g体重の薬剤を週に1回の頻度で5回および10回の筋肉内投与を行った後に切片を作成した。培養マウス嗅上皮細胞の作成とGC添加:0日齢マウスの鼻甲介と鼻中隔の後部を採取後細胞処理し3週間培養の後、GCを0.4mg/mlの濃度で培養液に添加した。アポトーシス検出方法:アネキシンVとヨウ化プロピジウムの蛍光免疫染色法でアポトーシス細胞を検出した。ミトコンドリアを介するアポトーシスの検出にはMightLight^<TM>の蛍光免疫染色法を用いた。(結果)GCR:in vivo;生後1週目以降の支持細胞と成熟した嗅神経細胞に認めた。in vitro;培養3週目以降の培養細胞に認めた。アポトーシス:in vivo;GC5回投与では支持細胞層に、10回投与では支持細胞層、成熟嗅上皮細胞に加え基底細胞層にアポトーシスを生じた細胞を認めた。in vitro;GC添加によりアポトーシスが誘導された培養細胞の有意な増加を認めた。またGC添加によりアポトーシスを生じた培養細胞にMightLight^<TM>の発現が確認され、ミトコンドリアを介するアポトーシスの誘導が生じている可能性が考えられた。これらの反応はGCR抗体投与により阻害され、アポトーシス誘導の抑制を認めた。(結論)ステロイド薬はGCR陽性の嗅上皮細胞のアポトーシスを促進し、反応性にGCR陰性球状基底細胞に過剰増殖とアポトーシスを引き起こしたと考える。ステロイド薬はGCRを介し嗅上皮の再生・修復に関与している可能性が考えられた。
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