配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
研究概要 |
牛内耳組織粗抗原蛋白から内耳特異的自己蛋白抗原の分離抽出をProtean II xi 2-D-cell電気泳動装置とWhole Gel Eluter電気泳動装置を用いて内耳膜様部粗抗原蛋白を分子量別に30分画した。各分画蛋白を実験動物に皮下感作し、血清内耳抗体産生の有無をwestern blot法にて検索した。その結果、19分画の蛋白抗原感作は内耳抗体の産生を誘導した。その発現陽性バンドの標的内耳抗原分子サイズは約14kDa、17kDa、42kDa、46kDa、55kDa、60kDa、64kDaの7種類であった。そこでこれらバンドの抗体産生を誘導した内耳抗原蛋白がCOCH遺伝子由来蛋白か否かをプロテオーム解析にて検討した。本実験では上記7種類の内耳蛋白を有する分画番号3、5、8、10、11、18、22、24の蛋白を解析した結果、分画3,5,8,10,11にはCOCH遺伝子由来蛋白を含有しており、特に、分画3,10,11は高純度のCOCH蛋白で、分画5,8には他の蛋白も混在し、18,22,24の分画蛋白はCOCH以外の蛋白であった。免疫組織化学検査ではこの内耳特異的蛋白を含有する分画5の内耳組織では血管条血管へのIgG,C3の沈着を認めた。
|