研究課題/領域番号 |
17591814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
石本 晋一 国立病院機構, 東京医療センター(臨床研究センター)・人工臓器機器開発研究部, 研究員 (40292932)
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研究分担者 |
角田 晃一 国立病院機構, 人工臓器機器開発研究部, 部長 (30197751)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,610千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 鼻 / 口腔湿度計 / 口腔乾燥 / 慢性副鼻腔炎 / アレルギー性鼻炎 / 口腔水分計 / 口腔乾燥症 / シェーグレン症候群 |
研究概要 |
平成19年度はアレルギー性鼻炎患者で鼻閉、水様性鼻水の強い患者でレルギー性鼻炎に関して未治療(内服や点鼻薬による治療)の20症例を対象に口腔内の水分量を口腔湿度計(MucusIII)を用いて検索した。初年度に唾液分泌低下を生じる代表的な疾患であるところのシェーグレン症候群患者で検索した場合MucusIIIを用いて口腔内の水分量を測定する部位としては舌で測定することが有効性であるという結果から今回の症例に関してもMucusIIIを用いて舌表面で測定を行った。測定方法は-昨年同様にMucusIIIを用いて5回測定して平均値を算出して健常人と比較した。健常者で舌表面の水分量が30.9±1.8(値は粘膜下の水分量に依存ずる電荷量に比例する値)であるのに対して、アレルギー鼻炎患者では29.8±1.2であり、結果的に有意差は認められなかった。鼻閉、水様性鼻汁、くしやみの生じるアレルギー性鼻炎(特に花粉症)は国民病であり非常に苦痛な疾患である。特に鼻閉ばつらい最もつらい症状である。これは単に鼻閉により鼻呼吸できないだけでなく口呼吸により口渇感を訴えることが多いからでもある。さらに治療として用いる抗ヒスタミン薬などでは唾液分泌を引き起こすことも口渇の大きな原因になると考えられている。唾液分泌の低下して症例(シェーグレン症候群.)においては顕著に口腔内の水分量が1低下していたにもかかわらず、鼻閉で口呼吸を行わなければいけない症例においては日中では口腔内の水分量が健常人と同一であることは、日中では健常人と同様な口腔内の環境を作りだしているためと推測した。今目は未治療の症例で検査を行ったが今後は抗ヒスタミン薬などさまざまな治療を行っている症例(抗ヒスタミン薬、点鼻薬など)で検討したい。
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