研究課題
基盤研究(C)
ロメリジンによる網膜神経節細胞に対する神経保護効果を、ラット実験緑内障モデルを用いて証明した。メタロチオネイン(内因性アンチオキシダント)によるNMDA誘導網膜神経細胞死の抑制をマウス眼で証明した。コバルトを用いた網膜視細胞層に選択性の高い新しい網膜神経細胞障害のモデルを確立した。これらの研究成果は新たな緑内障実験モデルとして有用性が期待できる。臨床研究では、緑内障診断の基礎となる視神経乳頭の解析をより精確に進めるため、岐阜大学で開発中の新型立体眼底カメラによる視神経乳頭解析の新手法に関して検討し、正常眼圧緑内障の視神経評価に有用であることを証明した。また、視野検査によらない新しい緑内障機能評価法として多局所ERGを評価し、二次核反応の耳側と鼻側の正常眼における非対称性が緑内障眼で変化していることを示すとともに、その程度が視野異常と関連することを証明した。眼圧の大幅な下降と乳頭出血の関係を調べる目的で、正常眼圧緑内障並びに原発開放隅角緑内障の乳頭出血出現頻度を濾過手術前後で比較し、十分な眼圧下降により乳頭出血頻度が有意に減少することを示した。多数例を対象とした眼圧24時間日内変動測定のデータを解析し、正常眼圧緑内障症例の眼圧変動パターンの基礎データを確立した。ハイデルベルグレチナトモグラフにより測定される視神経乳頭パラメータを正常眼と緑内障眼で検証し、日本人正常眼における視神経乳頭パラメータを確定した。この検討により、性別、年齢、乳頭サイズが乳頭パラメータに関連していることを示すとともに、乳頭の上半部と下半部の非対称性の可能性を示唆した。これらの研究により、緑内障管の基礎となる、眼圧、視神経所見の基準値を確立することができ、さらに、新たな診断機器、および治療法の確立に路を開くことができた。
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