研究課題/領域番号 |
17591852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大竹 雄一郎 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30233159)
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研究分担者 |
真島 行彦 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40157186)
木村 至 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60296663)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 正常眼圧緑内障 / ミオシリン / 視神経グリア細胞 / 遺伝子 / 遺伝 / 緑内障 / グリア |
研究概要 |
本研究では、新たに15名の正常眼圧緑内障(NTG)患者の血液を追加採取し、ミオシリンの遺伝子解析を行った。今回の検討では新たな変異は認められなかった。また、レーベル視神経症の原因であるミトコンドリア遺伝子の3つの変異についても検討したが、明らか相関は認めなかった。(文献1) しかしながら、緑内障の発症や病期といくつかの遺伝子の一塩基多型Single Nucleotide Polymorphism(以下SNP)が相関していることを報告した。例えばベータ交感神経受容体のSNPが緑内障病期に関連した(文献2)。脂質代謝酵素であるParaoxonase 1のSNPが緑内障発症時期に関連していることが示唆された(文献3)。また、ミオシリン、オプチニューリン遺伝子のSNPとノエリン2の変異を同時に持つ場合に、緑内障の病期がより進行しているという結果を得た(文献4)。 一方、ブタ摘出眼からのグリア細胞の培養系が安定せず、未だミオシリンの過剰発現や変異型ミオシリンのリポフェクションによる安定した発現系や条件を模索中である。また、ステロイド投与によるミオシリンの過剰発現による形態変化を検討したが、少なくとも光顕観察下での形態変化は認め無かった。引き続き現在も続行中である。 またこれらの実験の一方で、ブタ摘出眼においてグリア細胞が視神経乳頭血管周囲に多く局在し、細血管の周囲を取り囲むようにして存在していたことから、我々のグループは、緑内障発症の血管障害説を改めて見直すため、Heidelberg Retina Tomograph/Flowmeter (HRT/F)を用いた臨床研究も続行中である。(文献5、6)
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