配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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研究概要 |
出血性ショック後の免疫抑制状態にCD4^+CD25^+制御性T細胞が胸腺および脾臓でどの程度変化しているか、またアポトーシスが関与しているかを検討した。 C57BL6/Jマウスを用いて全身麻酔下に左大腿動脈にPE10のカテーテルを挿入し、ヘパリン100U/Kgを投与後脱血し血圧を40±5mmHgに60分保つ。蘇生液として4ml/Kgの7.5%NaClとSB (Shed blood:脱血血液); HS群と脱血血液の2倍量のラクテートリンゲル液と脱血血液;2LR群を作製し、無処置のControl群とHS群と2LR群の蘇生後2h,6h,24h,48hの時点でのCD4^+CD25^+制御性T細胞と24h,48hの時点での制御性T細胞に特異的なCD4^+CD25^+Foxp3の脾臓及び胸腺での蘇生後の変化を検討した。 CD4^CD25^+制御性T細胞は脾臓において6h,24h,48h時点でコントロール群と比較して有意に増加した。CD4^+CD25^+制御性T細胞のアポトーシスは脾臓において48h時点でコントロール群と比較して有意に増加した。これらのHS群と2LR群間には有意差は認められなかった。胸腺においては24h時点のHS群でCD4^+CD25^+制御性T細胞が増強したが、アポトーシス発現の変化は認めなかった。CD4^+CD25^+Foxp3は脾臓、胸腺の24h,48h時点においてコントロール群と比較して有意に増加したが、HS群と2LR群間では有意差を認めなかった。CD4^+CD25^+制御性T細胞は出血性ショック後の免疫抑制に関与していたが、高張食塩液投与(HS)は制御性T細胞を介する免疫抑制には関与していなかった。
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