研究課題/領域番号 |
17591948
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
|
研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
川根 徹也 奥羽大学, 歯学部, 講師 (00265208)
|
研究分担者 |
前田 豊信 奥羽大学, 歯学部, 助手 (10382756)
堀内 登 奥羽大学, 歯学部, 教授 (00107294)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | PTH / PTHrP recetor / osteoblast / transcriptional factor / siRNA / promoter / initiator / PTHrP receptor / gel mobility shift assay / south western |
研究概要 |
副甲状腺ホルモンは、カルシウム代謝、さらには骨代謝において重要な役割を担うが、その受容体(PTH1R)の発現は、骨組織においてはある程度分化の進んだ骨芽細胞や前肥大軟骨細胞のみといったように時期的にも部位的にも厳密に制御されている。骨芽細胞では、PTHやPTHrPによる骨形成作用を仲介するだけでなく、破骨細胞活性化因子の発現亢進を仲介することで骨吸収にも関与する。本研究では、このPTH1R遺伝子発現調節機構の解明をめざす。骨芽細胞におけるPTH1R遺伝子の主要なプロモーターであるU3プロモーターのコア領域は、GC配列に富むTATA-lessプロモーターで、deletion mutant解析および変異導入解析から、以前我々がPTHSRと名付けた転写開始点付近の配列中の+1/+12部分がイニシエーター(Inr)エレメントで、-128/-1領域が、MAZやSp1などが結合するアクチベーター結合領域、さらには、+50/+103領域が下流制御エレメントであるinitiator-mediated型のプロモーターであった。siRNAを用いてMAZおよびSp1のPTH1Rへの転写活性化への関与を、PTH1RのmRNA発現量およびプロモーター活性を測定することで解析したところ、MAZおよびSp1のknock-downはいずれもPTH1Rの転写活性を抑制したものの、Sp1のほうがその影響がより強く現れた。 しかし、ST2細胞を用いた実験から、MAZおよびSp1は培養初期から骨芽細胞への分化進行の期間を通じてほぼ一定レベルで発現していたが、PTH1Rは培養12〜20日くらいから発現してくることからも、PTH1Rの発現を制御する別の因子が存在することが考えられた。Osterixは、骨芽細胞の分化を通じての発現パターンがPTH1Rとよく一致しており、組織ごとの発現状況も似ていたことからこの関与についてsiRNAを用いて解析したところ、knock-downによってPTH1Rの発現抑制がみられた。このことから、osterixもPTH1Rの発現調節に何らかの関与があることが考えられた。
|