研究課題/領域番号 |
17591981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中沖 靖子 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50302881)
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研究分担者 |
佐野 英彦 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90205998)
井上 哲 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (80184745)
野田 守 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (10301889)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 象牙質 / 接着界面 / 長期耐久性 / SEM観察 / 経時的変化 / TEM観察 |
研究概要 |
象牙質-レジン接着界面において、露出したコラーゲン繊維がヒト口腔内由来のMMPの有無によってどのような変化をたどるかを検討するため、MMP存在下でのレジンのヒト象牙質に対する接着強さの経時的変化及び接着界面の微細構造の経時的変化を観察した。接着強さに関しては、moistな象牙質に接着させたセルフエッチング系接着材に関しては、接着一日後と唾液中6ケ月後を比較した場合、いずれも低下したが有意差は認められなかった。象牙質に歯髄側から圧をかけた試料への接着においては経時的に大きく値が減少した。その反面、象牙質をエアーにて強く乾燥して接着させた試料では、接着力に有意差は認められなかった。これらの破断形態をSEMにて観察したところ、接着材によっては露出したコラーゲン繊維の長さは6ケ月後の方が長く観察された。歯髄側から圧をかけた試料は、経時的な変化、特に6ケ月後のコラーゲンの露出が顕著であった。乾燥象牙質への接着試料では、moistの場合と類似した現象が見られた。TEM観察からは、接着界面にある微細なvoidが長期でみた場合影響を及ぼす可能性が示唆された。 他方、露出コラーゲンがMMPの攻撃に晒される機会を減らすのも一法という観点から、接着界面においてレジンの重合度をあげる一方法として、ボンディング材のダブルコーティング法を考案した。結果としては、いくつかのシステムにおいて接着性能が向上したことから、この方法の有用性が示唆された。これらのシステムを用いてMMPの存在下における接着界面の変化を追うことが、今後の課題である。
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