研究課題/領域番号 |
17591988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小林 千尋 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (80126226)
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研究分担者 |
吉岡 隆加 (吉岡 隆知) 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60323698)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 根管形成 / 脱灰 / 塩酸 / 象牙質の歪 / 歯根破折 / 象牙質の膨潤 / 脱灰作用 / 象牙質の硬度 / トルク |
研究概要 |
根管形成を促進するものとしては,無機酸、特に20%塩酸が根管壁脱灰作用が強く効果的であることが、抜去歯における実験により明らかになった。20%塩酸は、極度に狭窄した根管において、筆者らの開発した改造Kファイルで根管を穿通する際の補助剤として用いると特に有効であった。根管壁を軟化することにより、切れないニッケルチタンファイルを用いた回転切削により、効果的に根管形成することが可能となる。また、根管壁象牙質が軟化しているため、ニッケルチタンファイルに加わる負荷が減少し、ニッケルチタンファイルの破折頻度を減少させることができるものと期待される。 根管形成時、根管充填時、根管内を水で湿潤させた時の根管象牙質の歪みの大きさをストレインゲージを用いて測定した。象牙質は粘弾性をもつため、連続的な根管形成においては、徐々に歪みが蓄積され、元の状態に戻るには長い時間を要した。側方加圧根管充填時には従来言われてきたほどの大きな歪みは記録されなかった。垂直加圧根管充填時にはかなり大きな歪みが急速に発現した。この現象は根管充填時の痛みと関係するかもしれない。根管内を水で濡らした時には、8,000マイクロストレインと最大の歪みが記録された。これはかなり長時間を要する変化であった。これら歯内療法に関係する様々な手順による歪みの発生は、将来の歯根破折の原因となる可能性がある。 その他、最近では、逆根管充填窩洞形成時にレーザー照射、超音波振動を加えた時の、根尖部象牙質の歪みの発生についても調べた。
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