研究課題/領域番号 |
17592027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
浜田 賢一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (00301317)
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研究分担者 |
河野 文昭 徳島大学, 医学部・歯学部付属病院, 教授 (60195120)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,670千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | スマート材料 / 繊維強化複合材料 / 形状記憶合金 / 床用レジン / 界面接合 / 界面すべり / プライマー / 表面粗さ / 損傷修復 / 接着プライマー / 表面コーティング |
研究概要 |
1.スマート床義歯の損傷修復精度に対しては繊維-レジン界面すべり抵抗が大きく影響し、強度に対しては界面着強さが大きく影響する。したがって、その高性能化においては大きい界面接着強さと小さい界面すべり抵抗の両立が重要である。一方、埋め込んだ形状記憶合金繊維がレジン中で黒く見える欠点の改善には繊維への金メッキが有効だが、繊維表面の変化にともなう界面特性の変化の影響を検討する必要がある。そこで、製造まま繊維と金メッキを施した繊維に対して、市販界面接着プライマーを用いて界面特性を変化させ、機械的特性と損傷修復特性がどのように変化するかを調べた。その結果、製造まま繊維においてはプライマー適用後の界面接着強さと界面すべり抵抗の間に相関は認められず、高い界面接着強さと低い界面すべり抵抗を両立しているプライマーが存在し、スマート床義歯の高性能化に有効であると考えられた。金メッキ繊維においてはプライマーの効果は異なる傾向を示し、高い界面接着強さと低い界面すべり抵抗を両立しているプライマーは確認できなかった。その理由は金メッキ時に行う繊維下地研磨の際に生じる凹凸がメッキによって埋められず、界面すべり抵抗が大きくなるためと考えられた。 2.義歯床は3次曲面であり繊維の均等な埋め込みは困難だが、均等さの影響が小さければ埋め込み精度は無視できる。そこでまず2次曲面試料を作成し繊維の有無による修復精度を比較した結果、繊維を埋め込んだ試料のデータ偏差が大きく統計的有意差はなかった。しかし大きい偏差は修復にとって欠点であり、機能的な埋め込み補助テンプレートを使用することで改善が必要と考えられた。一方、2次曲面形状と繊維形状の不一致による修復精度への影響は大きくなく、直線形状記憶繊維を埋め込んでも問題ないと判断した。
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