研究課題/領域番号 |
17592043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
河田 英司 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40147260)
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研究分担者 |
細矢 由美子 長崎大学, 大学院・医歯薬学研究科, 准教授 (80112803)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,910千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ナノインデンテーション / 生活歯 / 漂白 / 過酸化水素 / 表面構造 / 断面構造 / エナメル質 / 硬さ / 歯学 / 光沢 |
研究概要 |
過酸化水素、過酸化尿素を用いて漂白操作を行った牛歯エナメル断面の超微小硬さを測定した結果、表面下2μmでの10%CP、30%CP、10%HPおよび30%HPで180分間処理したΔH値(硬さの差)はそれぞれ-1.71±1.70、-3.10±1.30、-1.65±1.34および-1.59±0.04GPaを示した。また表面下50μmでの10%CP、30%CP、10%HPおよび30%HPで処理したΔH値はそれぞれ-0.34±0.44、-0.14±0.39、0.05±0.56および-0.23±0.23GPa、であった。過酸化物で処理したエナメル質は、エナメル質表面下20μm付近までの超微小硬さの低下が認められたものの、50μmでは過酸化物の種類、濃度および処理時間によらず(ANOVA, p>0.05)超微小硬さの低下はみられなかった。 SEMによる断面形態観察では、過酸化物の濃度が高い方が、エナメル質深部まで粗?になっていた。過酸化尿素はエナメル質を全体的に溶解した像を示したのに対し、過酸化水素はエナメル質のエナメル小柱鞘を部分的に溶解したと考えられる像を示した。180分間の浸漬時間で最もエナメル質深部まで影響していたが、過酸化尿素でも過酸化水素でもエナメル質表層から約5μmまでだった。 以上の結果より、種類、濃度および処理時間によらず過酸化物溶液の影響が表層のみであることから、変色歯改善のメカニズムはエナメル質表層を粗?にすることによる光の散乱、つまりエナメル質の透明度の低下が要因の1つと考えられた。
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