研究概要 |
内側性結合機構インプラントのアバットメント接合機構の特徴を明らかにする一環として,インプラントとアバットメントの三次元的適合状態を,走査型レーザー顕微鏡(SLM)と走査型電子顕微鏡(SEM)により観察を行った.外部結合型のRELACE, CERTAIN, CAMLOGと,外部六角結合のOsseotiteとBrSnemarkを試験に供した.インプラント体・アバットメント接合部(1/A)の水平・垂直的適合状態はSLMにより計測し,【平均(SD)】を以下に示す(単位μm):CERTAIN【19.8(2.81)・8.Ol(0.48)】,REPLACE【59.7(12.9)・16.2(1.06)】,CAMLOG【58.1(10.5)・7.44(0.11)】,Osseotite【24.2(5.43)・5.91(0.12)】,BrSnemark【47.0(7.09)・-27.1(5.28)】.1/Aインターフェイスのマイクロギャップ(単位μm):CERTAIN【3.20(0.54)】,RELACE【5.64(0.02)】,CAMLOG【4.86(4.97)】,Osseotite【2.79(0.41)】,Br邑nemark【2.34(0.06)】.SEM観察では各システムの結合状態および形態的特徴が観察された. また,内側性結合機構インプラントを使用に関するアンケートを実施し,特徴について主観的な評価を行った.1.埋入手術・二次手術に関しては使い易さに大きな差はない.2.アバットメントや印象用コーピングの装着が容易なために,補綴作業においては使いやすい.3.アバットメントの抗側方力離脱効果,スクリューの緩み,マイクロムーブメント,感染経路・マイクロギャップなどに関する研究報告が不足している.4.インプラントネック周囲の骨吸収,偶発症,長期的予後などに関する研究報告が不足している.
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