研究課題/領域番号 |
17592106
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
鈴木 規子 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10112731)
|
研究分担者 |
齋藤 浩人 昭和大学, 歯学部, 講師 (20343501)
藤田 幸弘 昭和大学, 歯学部, 講師 (30459218)
赤木 正人 北陸先端化学技術大学院大学, 情報科学, 教授 (20242571)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 4次元MRI / 音響分析 / 構音障害 / 音声認識 / 有限要素法 / 舌モデル |
研究概要 |
口腔疾患あるいはその後遺症によって、しばしば言語障害が生ずるが、これら異常音あるいは歪み音の音響の評価は担当者の主観に頼らざるをえず、客観的判定が行われているとはいえない。そこで口腔疾患にともなう構音障害を客観的に評価可能な診断機器を開発することを目的として本研究を行っている。 最終年度である今年度は引き続き舌切除患者の機能障害および小児の構音についての研究を発展させた。音声の認識システム構築に必要な手法を用いた研究結果について報告した。3次元MR法によって得られた舌切除患者の形状を有限要素法の手法を用いて音声のコンピューターシミュレーションを行ったところ実音声との一致率が高くなり、今後の研究発展にとって有用な結果が得られている(西本)。また健常人についての3次元および4次元MR画像から舌筋の動きをシミュレーションし、さらに舌部分切除患者の舌挺出時の変位についてシミュレーションをおこなったところ、実際の患者と同様の結果がえられ、MR画像を解析した構音動態の研究の進展がみられた。結果を平成17年度音響学会秋季大会において発表した(党、藤田ほか)。 健常小児の音声については歯年齢と前歯の交換を考慮した新しい分類法によって群わけした小児について音響分析を行った。成果については昭和歯学会誌に掲載された(杉山ほか)。 さらに舌切除患者について3次元MR法によって得られた声道形状を有限要素法の手法を用いて音声のコンピューターシミュレーションを行ったところ実音声との一致率が高くなり、MR法からえられたデーターの有用性が確認された。結果を音響学会誌に報告した(西本)。音響特徴に関連する舌筋の運動シミュレーションについての研究も舌切除症例や麻痺の症例について検討したところ、実患者の運動と同様な傾向がみられ、その結果についてはInternational Symposium on Biomechanics, Healthcare and Information Scienceにおいて報告した(Suzuki, Fujita et al., Nishimoto et al.)。
|