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デクスメトミジンを用いた鎮静法の確立-脳波エントロピー法による検討-

研究課題

研究課題/領域番号 17592115
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

野口 いづみ  鶴見大学, 歯学部, 助教授 (60103545)

研究分担者 島田 利加子  鶴見大学, 歯学部, 助手 (10329229)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードデクスメデトミジン / プロポフォール / 鎮静法 / 脳波エントロピー / BIS / 回復 / Ramsay / 呼吸循環動態 / デクストデトミジン / 鎮静度 / 体温 / ボランティア
研究概要

本研究の目的は、デクスメデトミジンを用いた鎮静法について、主として脳波について、プロポフォールを用いた鎮静法と比較することで、歯科領域についての有用性を検証することであった。
実験は健康成人男子12名を被験者とし、研究の趣旨、研究方法を説明し、各2回の実験を行なった。鎮静量のプロポフォール(Prop)と塩酸デクスメデトミジン(Dex)として、Prop(P群)は8mg/kg/hrを10分間、4mg/kg/hrを20分間投与した。Dex(D群)は6μg/kg/hrを10分間、0.2μg/kg/hrを20分間投与した。各群で10〜20分の間に歯石除去を行った。脳波の測定には前額部にエントロピーTMとBISセンサーを装着し、脳波エントロピーにはエントロピーS15コンパクトモニター・エントロピーTM(Datex Ohmeda社製)を用いてSEとREを測定し、BISにはBISモニタを用いてBIS値を測定した。脳波のほかに、Ramsayスコア、健忘効果、呼吸循環動態(心拍数、収縮期・拡張期血圧、Spo2、呼吸数、Etco2)を120分まで測定した。
その結果、薬剤投与中には、両群でBIS、SE・REは低下(Min : P群;60±15、51±22、56±23,D群・・51±17、36±19、39±22)したが、刺激時には上昇した。両群でRamsayスコアは上昇し、健忘効果が得られた。P群では心拍数が上昇し、血圧が低下し、一過性にSpo2が低下した。D群では心拍数が低下した。回復は全パラメータでD群が遅かった。BISとSEは両群で相関した。
BISとSEはRamsayスコアに相関したが、薬剤投与中はP群のほうが高い相関を示した。
Dexによる鎮静は被刺激性が高く、軽度の呼吸循環抑制を生じ、Propよりも回復が遅いことが示された。脳波エントロピーはBIS値に相関し、両モニターとも鎮静レベルを反映するが、薬剤投与中はPropのほうが鎮静レベルをよく反映することが示された。脳波エントロピーはBISに比較して、特にメリットはないものと考えられた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (8件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 鎮静量のデクスメデトミジンとプロポフォールが脳波と呼吸循環動態に及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      島田利加子, 野口いづみ
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 35・2

      ページ: 170-178

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Effects of Sedative Doses of Dexmedetomidine and Propofol on EEG and Cardiorespiratory Changes2007

    • 著者名/発表者名
      Shimada R, Noguchi I
    • 雑誌名

      Journal of Japanese Dental Society of Anesthesiology 35(2)

      ページ: 170-178

    • NAID

      10019920981

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Fatal hyperthermie due to dental treatment2006

    • 著者名/発表者名
      Noguchi I(他5名, 1番目)
    • 雑誌名

      Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology, Oral Radiology, and Endodontics 101・3

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Disturbance of microcirculation due to unhealthy life style : Cause of type 2 diabetes2006

    • 著者名/発表者名
      Noguchi I(他4名, 3番目)
    • 雑誌名

      Medical Hypothesis 66・3

      ページ: 550-553

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] インプラント手術時のミダゾラムとプロポフォールを用いた静脈内鎮静法の患者満足度のアンケート調査による検討2005

    • 著者名/発表者名
      野口いづみ(他9名、9番目)
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 33・5

      ページ: 714-719

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 血圧計のマンシェットにより著しい出血斑を生じた1症例2005

    • 著者名/発表者名
      野口いづみ(他6名、2番目)
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 33・5

      ページ: 730-731

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 過換気発作を生じやすいComplex Regional Pain Syndrome type1患者の全身麻酔経験2005

    • 著者名/発表者名
      野口いづみ(他6名、2番目)
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 33・3

      ページ: 443-444

    • NAID

      10016607114

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 静脈内鎮静法施術直前に心電図モニタ上で虚血性変化が疑われた1例2005

    • 著者名/発表者名
      野口いづみ(他5名、5番目)
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 33・2

      ページ: 193-194

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 山の救急医療ハンドブック2005

    • 著者名/発表者名
      野口いづみ(編集)
    • 総ページ数
      159
    • 出版者
      山と渓谷社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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