研究課題/領域番号 |
17592118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
瀬上 夏樹 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40148721)
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研究分担者 |
出村 昇 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60188703)
利波 久雄 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70139773)
吉竹 佳の 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (00150764)
金山 景錫 金沢医科大学, 医学部, 講師 (50329380)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 顎関節疾患 / MR画像 / 溶出液像 / 生化学的解析 / 滲出液像 / 関節滑液 |
研究概要 |
顎関節症のT2-MR画像における滲出液像(JE)の病態および診断的意義を明らかにするために以下の臨床的研究を遂行した。 滲出液像の程度(Grade0〜3)が、(1)鏡視下で評価した滑膜炎レベルと有意に相関すること、(2)回収した滑液中の総蛋白ならびに炎症性サイトカイン(IL-6、IL-8)濃度と有意に相関すること、(3)鏡視下生検した滑膜組織の炎症所見と有意に相関することを報告したが、それぞれ症例を追加して信頼度をより明確とし、さらに滑膜組織の炎症性サイトカイン染色陽性度(免疫組織化学的)との有為な相関を確認できた。以上よりJEが関節炎から生じる炎症性産物あるいは滑膜炎を反映することを明らかとした。さらに外科矯正手術施行例(30例)について手術前後の画像対比で下顎頭の下方移動量が有為にJE発現と関連することが示された。 以上の結果より、顎関節症におけるJEの発現には種々の炎症物質など滑液中の蛋白量増加が関与するが、無症候群では関節腔拡大による解剖学的因子も関連する傾向も示されたことから今後引続きさらに詳細な分析が必要である。
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